2019年9月16日月曜日

腰で打つって難しくないですか?


Question

腕を回転させたり腰を切る様に回したりしながらボールを打つのって
難しくありませんか?


Answer

何が仰りたいのでしょうか?
スイングは打法によって難易度が違います。

飛距離が出る打法ほど多くの筋肉を使い、多くの筋肉を使うほど難易度は上がって
当然です。

180Y飛べば良いなら手打ちで十分です。
とても単純で覚えるのも簡単で楽に振れミスも少なく安全です。

ところが300Yをキャリーで出そうとしたら、腰を使うどころかクラブの動きを
変え、両脚をも使って打ちますので、全身の筋肉を使ってスイングします。

世界のトッププロ達はこれらの最高峰の打法で打っていますので、難易度も高くと
ても習得に時間が掛かるスイングです。
日本のプロはまだまだその打法が習得できず、世界からは遅れているために飛距離
が出ないのです。

難しいのが嫌なら飛距離を落とせば良い事です。
そして、飛距離が欲しいなら難しい打法に挑戦するしかありません。

日本人でも欧米選手と同じ飛距離は出せるのにも関わらず、飛距離は生まれつきだ
とか、体格が白人とは違うからとか言い訳ばかりで、飛ばしの技をこの30年間一
切習得しようとしていなかったのが日本でした。

ゴルフは上がってなんぼ、だとか、ゴルフは飛距離じゃない、とトップのプロ選手
達が言い続けてきたのですが、最近は世界との差を知る機会が増えてきて、アマチ
ュアでもそれは違うのではと気づく人が増え始め、今までの言い訳は通用しなくな
ってきました。

最近は日本の選手でも大柄なプロは飛ばす人が出ては来たのですが、石川遼選手で
も、平均飛距離が300Yを超えるにはプロになってから10年掛かっています。
これはレベルの高い所で日本の30年も先の打法を見て、その動きを研究してやっ
と右脚の使い方が分かっての改造でした。
試行錯誤し過ぎてシードを失い、下部ツアーにも居られずに帰国し、やっと改造が
落ち着いて返り咲いたのです。

この思考錯誤の10年間に失った物は計り知れない程大きかったのですが、280
Yが300Yになった事は彼にとっては最大のメリットだったと思います。
しかし、この20Yを伸ばすために10年も掛けず、飛ばしの技を素直に習ってい
たら、アメリカでシードを失わず松山選手と言い勝負でいたはずです。

こんな動きまでして難し過ぎないかとか、ここまでしないとダメなのかなどの迷い、
そしてメカニズムを知らない、あるいは習得しようとしないのでは飛距離をここま
で遠回りをしてしまうのです。

ゴルフは地球上で一番難しいスポーツだと言われています。
そんな簡単なものではありません。ただ、難しいからこそ楽しいのです。
どちらを選ぶかは自由ですので小さくまとめるか、あるいはもっと飛距離を出すの
かを早く決めて早く定着させた方がスコアは早く良くなるでしょう。



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