2019年9月30日月曜日

何故ゴルフレッスンは重要な事項を教えない?


Question

何故ゴルフレッスンでは超基本だが超重要な事項を教えないのですか?

やっぱりすぐ上手くなられると旨味が無いからでしょうか?
または知らないだけなのでしょうか?


Answer

超重要な事項とは何を意味するのでしょうか?
たとえば球との距離や前傾角度を番手ごとに一定にするなどの重要な事があるの
ですが、その事でしょうか?

これは知らない指導者がほとんどで、ワンスイングにしないと遠回りする事にな
るのに修正しないのです。
とても重要な事なのですが、ゴルフ本や雑誌、サイトなどでも一切見かけません。


アメリカではレッスンプロには3種類いると分類しています。
インストラクター、ティーチャー、そしてコーチです。

インストラクターとはただどう握ってどう動くのか、という基本的な動作の説明
をする人の事で、生徒がそれをどう吸収しどう上達していくかまでは関知せず、
ただ単に地図の見方を教えるようなものです。

そしてティーチャーとなるとその動きが出来る様に分解ドリルや練習方法によっ
て実際にその通りに動けるようにしてくれる人です。

コーチとなると、そのスイングが崩れないように調整や修正をしてくれ、定着し
実際にその打法でスコアメイクできるよう成るにまでフォローする仕事です。


ゴルフスクールなどは大勢集めて収益を得る事が目的ですので、教える人の打法
の基本を説明する事に限定するインストラクターの仕事です。
ただ、動きだけは教えるのですが、先生が変わると違う動きを教えられます。

したがって、診断法や修正法などは詳しくなく、スイングのズレやブレの修正等
は個人的にはしてくれませんし、癖を抜いて新しい動きができるまで教える事も、
飛ばしの技などもほとんど教えてくれません。

また、適当に振らせてダメ出しをする方法で勝手に練習をしている時に自分とは
違う部分を指摘する仕事です。

個人レッスンの場合は個人的にその人が上手く打てるようになる事を目的として
いますので、ワンポイント的なマイナー修正か、あるいは根本的に打法を変えて
癌となる悪い癖を抜くドリルをさせたり、50Yも飛距離が出る打法に改造する
などの2択になります。


多くのゴルファーは自分が知りたいところだけ習う積りでワンポイントレッスン
的な内容を求めて、ある程度分かると行かなくなります。

この場合は帳尻合わせといういわゆる打法は改善しないで調整だけにして、より
ミート率を上げたり方向を良くしたりの作業ですので、一時的には帳尻が合って
取り合えず当たるようにはなります。

しかし、一時しのぎの調整はまたどこかでズレて当たらなくなり、違う場所をい
じって調整しなおす事になり、いじり癖が付く事があります。
正しいヶ所を修正するのではなく、悪くない場所をいじるのでせっかく定着した
動きを崩してしまう事もあるのです。

応急処置はあくまでも一時的ですので4日間の試合の合間に行う事で、根本から
習おうとする人は正しい効率の良い動作を教えてもらい、悪い癖を抜く訓練など
が必要になってきます。

したがって、改造をするのでしたらインストラクターでもティーチャーでもダメ
だと言う事です。
そして、コーチだったとしてもマイナーチェンジではなく、改造が出来る人でな
いと完成まで至りません。

この場合はインストラクションから入り、一つ一つの動きができるまでドリル等
によって定着させながら積み上げていき、ズレやブレを修正しながら固めて新し
い飛ばしの技などを実際に使えるようになるまでフォローすると言う方法で、出
きるようになるのに難しい打法だと1年半掛り、そして定着にさらに1年半から
3年は掛かります。

これは生徒さんのニーズによって先生との協議によって決める事で、初心者の場
合にはインストラクター、中級程度の方は個人レッスン、そしてもっと上を目指
すようなゴルファーはコーチでないと役に立たないのです。

レッスンプロの資格は中級クラスの人でも持っていますので、インストラクター
と考えるべきで、個人レッスンはツアープロの資格を持った60台がだせる先生
を選ぶ必要があります。

また、高齢者にタイガー打法を教えても体を壊すだけですし、プロを目指す若者
に古い打法を教えても飛距離が出ずにプロの試験すら通りません。
その人の許容範囲やニーズを考えてどんな打法を教えるかも有能なコーチでなけ
ればできないのです。

責任を持たずに勝手な事を言う教え魔的指導者がほとんどですので、余計な修正
や無駄な練習をさせたり、本当に重要なワンスイングを教えなかったり、最短の
上達法や診断法、修正法などの重要な内容を教えない人がほとんんどです。

責任を持って指導してくれる有能なコーチを探す事が大切だと思います。





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