2019年11月17日日曜日

右足かかとがめくれないように?!


Question

ゴルフのトップからの切り返しでの右足の使い方ですが、ベタ足で右足かかと
がめくれないようにということ、右足で蹴って腰を回転していくことを、別の
レッスンプロから教えてもらいました。

これを取り込むためには、切り返し直後はベタ足で踏ん張って、あるタイミン
グから蹴っていくって理解しましたが、正しいでしょうか。
また、このタイミングでの右足や右腰の使い方はどういった動きが理想的でし
ょうか?


Answer

右脚はほとんど使わずに体重移動の勢いで打つ打法があります。
グレッグノーマンなどは体重を乗せて球をつぶしに行くスイングでかなりの飛距離
を出していました。

そして30年前からタイガーがカカトを上げて右脚での蹴りを3~4割入れるよう
になり、現在は突っ張るか蹴るかの選手が主流なのが世界の打法です。

さて、この際の右足は様々で、カカトを上げて蹴るほどパワーが出ますので、上げ
る選手も多いのですが、蹴りは控え目に蹴る選手なども多く、代表的なのはジャス
ティントーマスの蹴りでカカトを10cmほど上げてから蹴りますので、背の高く
ない選手でも大柄の選手と同じ飛距離を出す事ができています。

また、カカトを上げる上げないは論理以前に出来ない人もいて、ベタ足で突っ張る
だけで飛距離は他の部位で出している選手や、それを真似してわざとベタ足にする
選手など様々です。

飛距離が出ればそれだけ精度が要求されますので難易度が上がります。
カカトを上げて蹴る動作は難易度が非常に高く、石川遼選手がこの1年ほど蹴りを
入れて飛距離を伸ばし、ほぼ安定したところで2回優勝しています。

ただ、飛距離が出れば出るほどミスも多くなり、難易度が上がりますので定着する
期間も長く、また再現性は落ちるのは当然の事です。
結局どちらを取るかの問題に落ち着くのですが、ベタ足派は方向性を取ったと解釈
する事もできます。

ベタ足の場合は蹴っても突っ張ってもその幅が少なく大人しスイングになり、体重
移動も少なくなり、より回転動作のキレが要求されます。
正しい蹴り方をすれば腰の回転が速くなり横の動きが多くなりますので、その分縦
を強くする事ができてパワーが出ます。

タイガーはカカトは3~4cm上げてから蹴りますのでマキロイも同じです。
しかし、マキロイ同様タイガー打法を完コピしていたアダムスコットは30才にな
った時にベタ足で蹴る打法に替えて怪我の防止対策としました。

蹴る事に関しては現在はむしろ大きくしてチャンプやケプカのように両脚でほぼ同
時に蹴るスクワットジャンプを組み込んでいますので、飛距離はまた伸びているの
ですがこれも右足のカカトは上げています。

正しい蹴り方やタイミング、それにともなって腰の回転など、この飛ばしの技は難
易度が非常に高いので、一つ一つの動作を正しく理解して体でそれを再現しながら
その組み合わせやタイミングを丁寧に教えてもらうしかないと思います。
それでも半数の人達は動作すらできませんので、まして活字で習得するのはほぼ不
可能かと思います。

最近日本でもやっと脚を使って打つ選手が出始めましたので、30年経ってやっと
真似ができつつある段階です。
完全に欧米打法に到達するにはまだまだ時間が掛かりそうですが、直接教えてもら
う事で30年分の労力を省く事ができます。

右足カカトがめくれないようにとかいう表現は蹴りの動作が理解できていない場合
に使われるようですので、右肩が落ちるとか突っ込むなどのタイガー打法の動作を
否定する指導は別の打法ですので、打法を混ぜ合わせないようにしましょう。




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