2019年12月20日金曜日

ここ数年ドライバーのスライスが酷い


Question

私、アラフィフですが、ここ数年ドライバーのスライスが酷くなってきました。
もともと球筋がスライス気味なんですが、体力が落ちてきたのかラウンド中、
進むにつれ酷くなっていきます。

だいたい5ホール位までは安定したドライブができますが、それ以降は
曲がっていきます。
酷いときはシャンクのように90度近くグイッと曲がる事もあります。
年齢の割にはドライバー・ショット共に飛距離はある方だと思います。

40代までは70台後半で回れてましたが、今年に入ってからは2度回って
共に85前後という状況。
パットは加齢とともに安定してきてだいたい2パット以内で滅多に3パット
以上はしない状況です。

このような状況を改善するヒントを頂けたらと質問しました。

よろしくお願いします。


Answer

年齢の割には飛距離があると自負されておられる方ですので、恐らく力が入って
いるのだと思います。

60台の方でもスライスが止まらない人がいます。
筋トレに通って力で飛ばそうとする方でしたが、やはり手振りで1ホールで5つ
くらいOBを叩いていました。

最初は普通に打てるのに途中からスライスがどんどん酷くなると言う事はまさに
体が温まってきて心地良く振れるようになってスイング速度が上がり、振り遅れ
てスライスをしているとまず想像する事ができます。

特に飛距離を気にされてる方に多いのはマンブリなどの力みです。
せっかくだから気持ち良く振りたいとか、どうせなら飛ばしたいと言う安易な気
持ちが仇になっているかも知れません。

プロは普段はキャリーで280Yでもここぞと言う時には強振して300Y以上の
キャリーで打つ事があります。
ではこの力みと強振の違いは何なのでしょうか?
まずはその辺の勘違いから整理していきましょう。

力みの場合には手振りに使っている筋肉自体にさらに力を入れて振る事が主で、
プロが飛ばしに行っている時の力の入れ具合とは全く違います。

プロの場合には体全体を使い、脚や腰などをタイミング良く使ってバランスをと
ったフォームでタメの張りや軌道を崩さない動作によって強振しているので、し
っかりとした球が打てるのです。

手振りの方は腕に力がはいり、肩を回す事で飛ばそうとしますのでヘッドが浮い
てチョロなどが出たり振り遅れてフェイスが開いてスライスが出ます。

あるいは、軌道をズラさずに強振ができたとしてもシャフトが柔らかいので速く
振ると大きくて捻じれてフェイスが開いて当たる場合もあります。
この場合は最初から硬くて重いシャフトにして試さないと分かりません。

筋肉で飛ばそうと考えているゴルファーは使う筋肉が少なく、飛ばしの技が少な
いので一部の筋肉だけで無理をしています。
これでバラスを崩したりタイミングを外してまともな球が出なくなるのです。

プロは飛ばす時には両脚の蹴りを2~3割から7~8割にするとか、腰の開きの
速度を上げ、それでもなおかつ肩が開かずに打てるだけの技術を持っています。
そして、その強振の練習もしていますので2種類のフルショットを完成させてい
るために使えるのです。

効率の良いそして全身の筋肉を満遍なく使った張りで打つスイングを目指し、弓
とムチ効果で筋力をできるだけ使わずに飛ばせるようにするのが理想なのですが、
応急処置としては速度を安定させる事です。

スタート前に練習をして体を温めて、そこで決めた速度を最後まで貫く事です。
まず長年の惰性で緊張感がなくなる事もありますので、今一度真剣にその辺を意
識されては如何でしょうか?




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