2020年1月15日水曜日

ヘッドスピードが5mくらい違います


Question

私は元々野球部て延長線で筋トレが趣味なのですが、日によって、
または少しの時間差でヘッドスピードが5mくらい違います。

下半身を意識して打ち方は変えていないつもりですが、このような
ことが頻繁にあります。

スピードが出ない時は出そうと力むからでしょうか?
意識するポイントがあれば、宜しくお願い致します。


Answer

野球経験者の方々は野球打ちが抜けずに苦労する事があります。
まず野球とゴルフの違いを良く理解する必要があるのですが、同じだと思って
スイングするとどうしても安定しないようです。

まず、野球はストライクゾーンのどこに球が来ても打てなければなりませんが、
ゴルフではその技術は逆にフォームが安定していない事になります。
また、野球はファウルがありますがゴルフは毎打ホームランを打たなければな
りません。

ただ、球は止まっていますし、球種によって軌道を変える必要もなくストライ
クのド真ん中の球を時間を掛けて打つ事ができます。

そして、野球はテイクバックがスイングに入っていませんが、ゴルフはその動
きも含めてのスイングをしなければならず、その動きを利用してHSを上げる事
もできるのです。

野球打ちとはピッチャーの投げ方や球種によって瞬時にどの軌道で打つかを判
断しますので、瞬間に体全体を動かす必要があるのですが、ゴルフは自分のタ
イミングで自由に振る事ができるので、時間を掛けて体を捻じったり、腰を開
いたり、また逆捻転させて上半身をよじったり、クラブを引き寄せたりコック
してアンコックするなどの全身の動きを最大に活用する事が出来るのです。

したがって、体を弓にしたバネやムチ効果などのタメを時間を掛けて大きくす
る事ができるのですが、野球は全てをほとんど同時に行い、筋力によって全て
の動きを瞬間に終わらせなければなりません。それが野球打ちです。

したがって、瞬時に重いバットをスイングする事で筋力が物を言うのですが、
ゴルフはそのスイングではバラつきが出て安定せず、筋力よりもそれぞれの動
きとタイミングや効率を上げる技術が重要なのです。

野球は飛距離さえ出れば前方90度の幅のどの方向に飛んでもホームランです
がゴルフは2塁ベースの半分の幅の間を通過する球を打つ必要があります。
野球でホームランの場合にはほぼマンブリですが、ゴルフは力は半分から8割
程度に抑えないとこの幅に毎回入れる事が出来ません。

ヘッドが走るクラブの動かし方、引き寄せや後ろ倒しなどは野球にもあるとは
思うのですが、大きな違いはタメに使う時間です。
したがって、同じようなスイングでもリズムが違います。

ゴルフはタメに使う時間が長く最大に活用しますので、瞬時に筋力で球を叩く
のではなく、体や脚の使い方とクラブの動かし方と言う技術がメインです。

まずはゴルフ用の体の使い方とリズムを習得し、力ではなく効率の良いフォー
ムとタイミングを習得されると安定したHSが出るはずです。

野球で甲子園級のホームランヒッターでしたら、このゴルフ用のスイングを習
得したら恐らくキャリーで350Yは軽く出ると思います。




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