2020年12月1日火曜日

手が浮くインパクト


Question


インパクトで手が浮くのですが、

直せるなら直したほうがいいのでしょうか。


7番アイアンのインパクトライ角が70度弱あります。

ターフもとれません。

平均スコアは83。

ウッド系も若干のフェードで安定しています。


直そうとするとウッド系がヒールからつっかかりフックが頻発

します。

アイアンは芯に当たると打感もよく、練習で直せるなら直した

いと思うのですが。


Answer


よく手が浮くと言う表現をされる方が多いのですが、インパク

トの形状でシャフトと腕の角度(アームシャフト角)が伸びる

事を意味しているのだと思います。


インパクトでアームシャフト角を完全に伸ばして180度にす

るとジェイソンデイのようにインパクト直後は腕とシャフトが

真っ直ぐになり、とても美しい形になります。


これをなぜ嫌うかが良く分かりませんが、昔の打法はアドレス

時のこの角度を維持しろと言う指導を確かにしていました。


ところが、その時期のスイングと今では速度が違い、現在のス

ピードで振るとその角度を維持するのが難しくなり、どうして

も伸びてしまいます。


どうせ伸びるのなら無理に角度を維持せずに伸ばしてしまえば

これ以上伸びないので再現性が高まると言うのが現代の論理で

す。


ただ、アームシャフト角を完全に伸ばすのはアンコックです。

手首を親指側にコックし、それを元に戻すのではなく、さらに

伸ばすフルアンコックと呼ばれている動作です。


この際にフィンガーグリップとパルムグリップとではアームシ

ャフト角に違いがあり、フィンガーの場合にはフルアンコック

しても180度にはなりません。


ただ、自分ではフルアンコックしているために再現性は同じよ

うに高まりますので、手元が浮くのではなくフルアンコックす

るかしないかと言う表現の方が分かりやすいと思います。


では、このアームシャフト角の適正と影響なのですが、どんな

角度でも打てますし、あまり違いはないようですが、高速打法、

超高速打法にはやはり180度の方が安定し易いかと思います。


ただ、この角度によってインパクト時の実際のライ角が変わり

ますので、クラブ側のライ角も調整する必要があります。


インパクトでトウ側が浮くとリーディングエッジがスクエアで

もフェイス面は実際には左を向いています。

そのためにフックが出たりしますので、大切なのはインパクト

時のフェイス面の方向です。


逆にヒール側が浮くとフェイス面は右を向きますのでプッシュ

やスライスになる可能性があります。


したがって、簡単に出来る事はアームシャフト角を変えるので

はなく、ライ角を調整してもらう事です。

ただ、昔の打法しか知らないクラフトマンは勝手にアドレスの

状態で判断する場合がありますので、アームシャフト角を伸ば

して打つ方はインパクト時の形を見せて、その時の角度で調整

してもらう必要があります。


シャフトはトウダウンしますので、実際に打った時にソールが

水平になっているかどうかで判断しますので、練習場のマット

の緑色のプラスチックがどちら側に多く付着しているかどうか

を見ると大体分り、厳密にはショップなどで調べてもらうと良

いでしょう。




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