2021年2月18日木曜日

シャローはなぜ最初からシャフトを寝かせない?

 

Question


シャローイングというスイングは一旦トップの位置からシャフト

を寝かせてダウンスイングに入るようですが、なぜ最初から落と

した位置にバックスイングを挙げないのでしょうか?

再現性は低くなりませんか?


Answer


一般的にシャロースイングと言われているのは切り返し後に左腕

のローテーションの回転を深める動作が入ります。


腕のローテーションはいわゆる後ろ倒しと言う、前倒しの逆で、

直立してクラブを握ったまま真っ直ぐ前に出してシャフトを立て

た時に、右にクラブを倒す事を後ろ倒しと呼んでいます。


いわゆるローテーションが後ろ倒し、その回転のリリースが前倒

しという事になります。


そして、シャローとはヘッドが地面に近づいた時に鋭角に入る軌

道の角度の事を呼び、動作の表現ではなくヘッドの入射角を表現

しています。


シャローに入れるにはこのローテーションのリリース(前倒し)

をギリギリまでせずに、最後の一瞬でする事によってレイトヒテ

ィングの効果があり、それが故にヘッドスピードが上がります。


また、後ろ倒しを入れてから前倒しに切り替えるのでさらにその

効果があり、その時期と方法によってそれぞれ見え方が違います。


さて、ご質問ですが、トップに行くまでにこの後ろ倒しをなぜし

ないのかと言う事ですが、している打法があります。

それがレイドオフ打法です。


レイドオフ打法はその昔からあり、ヤニーツェンやブルックヘン

ダーソンなどが代表でその効果は実証されているのですが、難易

度があまりにも高いので採用しない選手がほとんどです。


また、切り返してから後ろ倒しを入れる打法はさらに昔からあり、

ウルフがそれを極端に大きく組み込んだ事で有名になりましたが、

彼が最初に広めた分けではありません。


これもローテーションでヘッドを後ろに倒す方法と、手首を掌屈

にして倒す方法などがあり、その方法によってはガルシアやジョ

ンラームのようなシャフトが寝たまま降りて来る平行落とし打法

となります。


要はレイトヒティング度を上げる事で飛距離を出そうとする飛球

術の一つだと言う事です。

レイトヒティングとはリリースを遅らせると言うレイトと言う意

味で、振り遅れとは違います。


このリリースとはコックのリリースを遅らせる技術はグリップエ

ンドの刺しがあり、ローテーションのリリースを遅らせるのがこ

のシャロー打法と言う事になります。


従って、いつ後ろ倒しを入れても効果は同じですし、飛距離を出

すなら入れる時期ではなく、リリースする時期を遅らせる事で決

まり、仰る通りに再現性にも影響があります。


いずれにせよ、いつリリースするかのタイミングを合わせるのが

非常に困難で、ズレの調整や後ろ倒しの度合いをどこにするかな

どで極めて難易度が高くなりますので、トッププロでも判別でき

ない程度にしか入れていませんし、出来たとしてもラフでシャロ

ーに打つとそれだけ余計に芝を刈らなければならないので、アマ

チュアにはお薦めしない技術です。





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