2021年2月17日水曜日

手っ取り早く上達する方法とは

 

Question


レッスンに通うという選択肢は無しに、一般人が手っ取り早く

ゴルフが上達する方法を教えてください。


練習場に通いまくるのと、自宅に鳥かごを作るのはどちらが

有効ですか?


Answer


野球や卓球に置き換えて考えてみて下さい。

草野球であればどんな方法でも良いかと思います。

また、卓球でも温泉旅館で遊ぶ程度のお話であれば、一般人

が手っ取り早く上達する方法はあるかと思います。


ゴルフもそのレベルでしたらとにかく練習場に通ってトラッ

ク数杯分も打てば、勘の良い人であれば3年もすれば平均以

上にはなれるかも知れません。


ただ、それでもほとんどの方は一生100が切れない程度で

終わってしまいます。


なぜかと言うと、ゴルフは再現性だからです。

再現性とは毎回同じ事ができるかどうかの定着度です。

その定着度を上げる事が極めて困難な事が最大の問題です。


なぜ難しいかと言うと同じ事をやっている「積り」で違う動

作をしている事が一つ、そして毎回動画を撮ってズレを確認

しながら練習をなかなかできない事が一つ、そして地道な事

をコツコツと何年も継続できるかどうかなどがあります。


トップの位置がズレたり、テイクバックの軌道がズレ、イン

パクトの形が変わり、フォローの高さが変わると言う、目立

つところだけでも数ヶ所は毎打、毎日、毎週、毎月変わって

しまうのです。


これでは定着しませんので、毎回全く同じ事をする事、そし

てズレたらすぐに元に戻す能力があるかどうかです。


その能力とはどこがズレたかを診断し、特定してから元に戻

すと言う作業で、それにはどこに戻すのかと言う基準を知っ

ている事と戻し方を知っている事です。


ご自身の打法ではヘッドはトップの時にどこにあるのか、肘

の位置は、腰の回転度はなどとまずは基準となるメカニズム

を頭で理解し、記憶しているかどうかです。


修正箇所やその方法が分からないとせっかく定着しかけた部

位をまたズラしてしまいます。

ほとんどの方はこれをいい加減にしているために、当らなく

なった時にその場で治せないのです。


当らない原因を特定する診断力と、それを治す矯正方法、ド

リルや調整方法を知らなければ、10年でも20年でも遠回

りします。


一生100が切れないゴルファーが7割もいると言われてい

るのはこのためです。

自分がどんなスイングをしているかすら知らない人がほとん

どで、当らなくなるまで適当に振っているのです。


これらの診断法、修正法、調整法、矯正法などはコーチの仕

事ですので、レッスンを取らない方はこれらも含めて自分の

スイングだけではなく、何倍もの努力と時間を掛けて全てを

習得しなければなりません。


そして、さらに遠回りする原因は、色々な打法が存在し、そ

の基準や動作に疑問や迷いが出るのですが、その時にメリッ

トデメリットを研究しなければならない事です。


その場でコーチに聞いてすぐに解決できる事でも、試行錯誤

してご自身で経験してどちらがどれだけメリットがあり、デ

メリットがあるのかを調査する時間が必要なのです。


その調査結果が出た時にはすでに数年間遠回りしており、そ

れまで積み上げた再現性が消えてまたゼロからやり直しです。


ゴルフはこのように平均以上になろうとすると、このような

大変な問題が限りなく現れてきます。・・限りなくです!

これがゴルフは奥が深いと言われる由縁です。





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