Question
テイクバックの際に、右ひざをまっすぐ伸ばして右股関節が縮ま
らない状態でスイングをしております。
通常は右膝はあまり動かさずに股関節が縮まるようなイメージに
なるということを最近知りました。
当方のような股関節が逃げてしまっているスイングの場合どのよう
なデメリットがありますでしょうか?
Answer
テイクバックで右股関節に体重を乗せろと言う指導が日本ではごく
一般的だと思います。
これはクラシック時代から中期頃までの教科書で、武道で言う股関
節をたたむと言う動作です。
この際には腰は回すのですが右膝は伸びないように曲げたままにし
ます。
これによってトップでは右足の踵に体重が乗り、次の動作の準備が
できます。
ところが、30年ほど前から欧米ではテイクバック時には腰は止め
てほとんど10~20度程度しか回さずに、捻じり上げて上半身と
下半身の間に捻転差を作って、その張りでパワーを出したり軸ブレ
を防いでいます。
これをコルキング、あるいはワインディングと言って世界トップ打
法の主流になっているのですが、どういう分けか日本には上陸して
いません。(下動画は腰に注目です)
https://www.youtube.com/watch?v=d1rlxxzYWkw
逆に一周してチャンプなどはわざと腰を回して可動域を広げ、その
勢いを利用して打つ打法を開発しています。
さて、右膝が伸びると言うのはこの腰を止めて捻じり上げるコルキ
ングをせずに腰を回しておられるのだと思います。
伸びた右膝は次の動作で右膝が前に出るために、一旦伸ばしてまた
曲げると言う動作が一つ増えます。
ただ、そのデメリットは一回余計な動作が入るので伸び縮みの度合
いが再現性を損なうと言う程度で、訓練によって高める事が可能で
すし、ヘッドの軌道からは遠いのであまり悪影響はないとしている
のが支持者の考え方です。
右脚は蹴りを入れる時にはカカトを上げて右膝が前に出るのですが、
それすら上陸していない日本ではカカトが浮かないようにとか、右
膝を前に出さないようにと言う指導もされているようです。
右脚の蹴りは30年も前からタイガーが組み込んでいる飛球術の一
つで世界のトップ選手、とくにジャスティントーマスなどはマック
スにこれを組み込んでいます。
この予備動作としてカカトを上げるのですが、これは腰のヨジリに
よってニーアクションとして左膝は外旋(左股関節の外旋)右膝は
内旋する動きになりますので、腰は水平に回わって軌道には影響が
ありません。
腰はできれば水平に回転させる事でスムーズに無駄なく回る事から
厳密に追及するのであれば上下運動を減らした方が良いでしょう。
また、右膝が伸びる際にリバースピボットになる事もあり、軸ブレ
があると効率が落ちますので、軸が寝たり倒れたりしないように回
転しているかどうかで判断してください。
0 件のコメント :
コメントを投稿