2013年9月10日火曜日

シャフトの硬さ


シャフトで大切なのは長さと硬さです。
柔らかいシャフトはしなりで飛距離は多少でますが方向が悪く
堅いシャフトはしなりが少なく方向が良いと言われています。

メーカーやショップは非必需品を同じ人に何度も売るために
上達にしたがって何度も買い換えさせようとします。

ヘッド・スピードの速さによってR、SR、S、SX、X などと
フレックスを替えて勧めてきます。

ところが柔らかいシャフトはちょっと速く振るとスライスになり
結局最終的に落ち着くのは X などの堅いシャフトです。

若い男性であれば、最初から X を使っても全く問題はなく
買い換える必要がありません。

(販売側の方々には営業妨害になるコメントです。
確かに私も商売人だったこともあり、大変申し訳ないことだと思っています。

しかし、道具に関しては個人的な消費者として、ゴルファーとしての見解から
勝手な持論を書かせていただいておりますのでどうぞご了承ください)


★ 柔らかいシャフトはなぜスライスがでるのか!


柔らかいシャフトは進行方向の後方にしなります。
と同時にトウダウンと言ってヘッドのトウ側が下がって
地面方向にもしなります。

そしてさらに、ヘッドの片方にシャフトが着いているので
ヘッドの重さによってフェイスが開く方向にシャフトが捻じれます。
この捻じれはトルクで表します。

ダウンスイングでシャフトが柔らかいほどフェイスが開いたまま降りてきて
シャフトの捻じれが反動で戻ってフェイスがスクエアになった時点でインパクト
というのが理想です。

ところが、柔らかいシャフトは速く振るほど開いたままインパクトとなり
手の位置ではスクエアに戻っていても、実はフェイスは開いたままで
カット打ちになってスライスが出ることになります。

また、この柔らかいシャフトはゆっくりと振ると、今度は
シャフトの捻じれの反動で逆にフェイスが左を向いた位置でインパクトになると
引っ掛けたりフックが出ることもあります。

したがって、このトルクの大きいシャフトは方向が悪く、スイング速度が
戻って来てちょうどスクエアになった時に打たないとストレート球がでません。

このトルクはスティールでは2,0以下なのですが
カーボンだと4,0程度の物が多く
X などの堅いカーボンでない限り、スティール級の低い物はないようです。

最近はスティールよりも堅いカーボンができていますので
XXX でトルクが2.0以下の物も入手できるようですがかなり高価なようです。

芯を外したインパクトではヘッドは衝撃で方向を変えます。その度合いが大きいと
それが原因でスライスやフックが出ることもあります。

http://www.youtube.com/watch?v=EXhhznI5_Rc


★  堅さの基準


フレックスのSとかRとかいう目安は何が基準なのでしょうか。
実はスタンダードはなく、時代やメーカーによってバラバラです。

スティールのDGは現在Sは200と300くらいですが
実は以前は400というのも出回っていました。

ところが、これらの違いは重さで、型は一つなのですが
出来上がりのバラツキがあって、全部が同じように作れないため
重いのが300で軽いのに200というシールを貼っているそうです。

重さの違いもぴったりではなく、物によってさまざまだといいます。

NSもいろいろな種類がありますが、DGのように堅くないので
トルクも大きく、男性はまず使い物になりません。

アイアンはセットで購入すると、すべての番手に同じシャフトが使用されていますので
大体、振動数を計ると300以上あります。

この振動数とはグリップを固定してヘッドを装着してから弾くと
1分間に何回上下するかの数字です。

アイアンは番手ごとにハーフインチずつ長さが違うのですが
ヘッドの重さが長い番手ほど軽くなるので、
振動数の誤差はそれほど大きくはありません。

ところが、アイアンのセットはそのセット内のクラブ同士のバランスは良いのですが
実はウッドのセットとは全く振動数が合いません。

現在販売されているウッド達は振動数は240程度で
13本をグラフにすると一直線になりません。

アイアンセットは一直線なのですが、ウッドになると極端に柔らかくなり
どのセット同士を組み合わせても合いません。

したがって、新品を購入した際にはこの振動数を合わせる(一直線にする)
フィティングが必要になってきます。


★ セット購入の際のポイント


最初は中古クラブで十分です。
アイアンセットはハーフ・キャベティーでDGのシャフトが刺さった物、
そしてウッドは X のシャフトが最初から刺さったクラブを探して
一本ずつ集めるか、セットで売りに出ていたらそれを購入すると
安く入手することができます。

新品で最初から X が刺さったウッドはほとんどありませんが
特注やあとから差し替えた中古があります。

5年落ち程度のウッドですと、シャフトは45インチくらいありますので
工房に持って行って先を2インチほど摘めてもらいます。
シャフトは疲労で折れますがほとんどがヘッドの付け根ですので
2インチほど先を切ってしまえば当分の間折れる心配がなくなります。

新品で揃えたい方は、アイアンセットは最初からDGが刺さったセットがありますが
ウッド系は X を特注しなければなりません。
また、長さが長すぎるので短く切ってもらう必要があります。






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