2013年9月11日水曜日

スコアアップには精度を上げる練習


ビール瓶を床に置いて、大豆を目の高さから落として 
ビンの中にいくつ落とすことができるでしょうか。 

恐らく10粒落としても1つ入れば良い方だと思います。 
ゴルフの精度とはこのくらいの正確さが要求され 
10粒中10粒入れられるまでの練習が必要になります。 

はい、力を抜いて! 
体のしなりで柔らかく打ちなさい! 

などと良く言う言葉を聞くのですが、 
逆に体がフラフラして軸がブレたり、軌道がずれて 
まともに当たらなくなることがしばしばです。 

フォームの精度、軌道の精度など、まずは見て分かる範囲の精度、 
そして次は球質を見て調整する精度があります。 

ダーツにしても、ボーリングにしても、弓道やライフルにしても 
それぞれに良いとされているフォームがあります。 

まずはそのフォームである基本動作をどこまでブレずにできるか・・ 
そして、動画で見ても鑑定できない程精密に動いているかどうか・・ 
それができてから、次に球筋を見ながらフェイドであればアウトインを 
インサイドインに修正したり、球が高すぎたらハンズフォワードで 
インパクトの形を修正したりして調整する段階に入ります。 

その昔、弓道入門者は最初の3年間は矢をもらえなかったそうです。 
ゴムでできた道具でまずは形を作り、筋肉を鍛えてから 
初めて矢を放つことができるのが習得のプロセスだったそうです。 
もちろん、最近はそれでは続かないので1年間になったそうですが・・ 

ゴルフはどうでしょう。 
1年間素振りだけでフォームを作っていますか? 
とにかく球を打ちたくてたまらないと思います。 
そんなに我慢してフォームつくりをする人は恐らくどこにもいないと思います。 

しかし、本来は弓道の3年というのは納得するプロセスです。 
どっちみち3年間はフォームが定着せず、安定しないのですから 
安定させてから矢を放ったり、球を打ったりしても決して遅くはないということです。 

精度を追求する場合には、このくらいの覚悟と努力が必要だということです。 
たとえ1mmずれても球は思った場所に跳びません。 
2m程ヘッドは動いてから球に当たりますが、テイクバックを入れると4mほど移動し 
その軌道を毎回一定にする作業とは、恐ろしく高度な技術です。 

この技術を磨く鍛錬によって精度を上げ、ミスを減らし 
より正確なショットをすることができるようになるのです。 

無理な動かし方、複雑な動作、フラフラしたスイング、軌道がブレたり 
軸が動くようなフォームではなかなかmm単位での正確なスイングはできません。 

まずは基本動作をしっかりと身に着けて、その動きを定着させ 
毎回同じ事ができるように精度を上げ、ミスをしない安定性を高めることで 
スコアは自然についてきます。 

本当に上手くなりたいと思ったゴルファーは 
今のスコアではなく、技術を磨いて定着させ、どこまで精度を上げて 
安定させることができるかを追求してください。 

ゴルフ・スクールに5年通ってもスコアがひとつも良くならなかった・・という話を聞きますが 
3年間球なしで素振りのフォーム作り、そして同時にショートゲームの実技練習をしていたら 
5年目にはプロの資格が取れるほどになっているはずです。 

ところが、その教え方だと皆辞めてしまいます。 
スクールは辞められては経営できませんので 
辞めない程度に打ちたがっている球を打たせ、 
30ヶ所も違う動きをしていても修正ヶ所を1~2個に絞っておだてながら 
赤ん坊をあやすように指導しています。 

何をどう習うかで雲泥の差がでます。 
まして我流は話になりません。 
芯に当てるには球はいりません。 
厳密に言えばフォームができていない間の球は無駄球でしかないのです。 

球質を見て修正する段階で初めて打った球が無駄ではなくなります。 
それまでは打ちたがっているスクールの生徒達には泣く子におしゃぶりの意味で 
自由に打たせているということです。 

全ての技術が安定すればスクラッチ・プレイヤーです。 
そして、さらに精度を上げて体調や諸々なコンディションが整ったら 
バーディー・ラッシュの信じられないスコアが出るはずです。 

初心者はまずフォーム作り、中級者は色々な打ち方の練習 
上級者は全ての技術を磨いて精度を上げることでさらに前進することができます。 
それぞれの段階で、それぞれの精度を上げることです。 

己の成長を楽しめるようになることが上達の秘訣です。 
ゴルフの本当の楽しみは自分の成長を実感している時ではないでしょうか。 

0 件のコメント :

コメントを投稿