ダウン・ブローとはインパクト時にフェイスが降りている最中に打つことで
バック・スピンを掛けて球を止める条件の一つです。
球を打った後にターフが取れる打ち方がこれです。
アドレスがスクエアで構えるスクエア・スタンスの場合、
通常、基本的にダウンブローはショートアイアンの時だけで、
ミッドアイアンは掃い打ち、DRなどはアッパーブローになります。
常に同じ場所に球を置いて、番手によってスタンスの幅と方向を変えていく
オープンスタンスの場合は、常に同じような角度でヘッドが入りますので
DR以外は特に打ち込まない限り掃い打ちに近い打ち方になります。
(ハンドファーストで打てば各番手とも多少はダウンブローに打つことができます)
スクエアスタンスの場合、ヘッドの軌道は同じでも球の位置が違うために
下の図のように3種類の回転の違いが起こります。
ショートアイアンは両足の真ん中に球がありますので(図左の球)
自然にダウンブローになります。
そしてミッドアイアンからウッド系は最下点近くで打ちますので
水平気味にヘッドが移動している最中にインパクトとなります。
また、DRは右にティーアップした位置なので、上に上がり気味の時にインパクトになります。
このような構え方によってショートアイアンはこのままでもダウンブローになるのですが、
縦軌道、右手の押し込み、フルアンコックなどの動作によってさらに高低差が生じて
バックスピン量がさらに増えます。
スクエア打法でインパクト時にフルアンコックしてアームシャフト角を180度にするのは
ヘッドの落差を大きくしてよりスピンを多くすることも理由のひとつです。
インサイドイン打法ではアームシャフト角が遠心力で伸びる分ダウンブローになり
体重移動によって軌道を飛球線方向にずらし、ダフり軌道にしてより落差を作ります。
通常、球は芝の上で打ちますので、練習場のマットでダウンブローの練習をする時には
マットを右にずらして、マットの端に球を乗せ
マットの下のゴムにソールがぶつかる軌道で球を打ちます。
マットがずれない場合はティーアップして打つと同じことができます。

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