2013年12月22日日曜日

フィールド撮影


馬場ゆかり選手は大事なパットの時にショートするというので
それを調べたら芯を外していることが分かり、
それを練習させたら浮上してきたという戦略コーチが紹介されました。

プロですらこのような問題を持っています。
まして、アマチュアの問題点は一つ二つではありません。
あるプロは、ドライバーの飛距離は必要な技術の1億分の1のだといいます。
それだけ習得しなければならないポイントが沢山あるということです。

これを調べるのは本来スイングコーチの仕事であり、フィールド撮影です。
一打一打全てを動画に記録し、ヤーテージ、高低差、風、番手、ライなどを録音し
その時その時のショットの結果を記録して、後でアナリストが検証します。
そしてミスしたショットの原因を追求してコーチが修正をするのです。

この作業は大変重要で、本人が見る事で納得した上での修正となりますので
なおざりになっていた問題点や曖昧だった部分などを真剣に取り組んで
結果が出せるとても良い方法です。

私はHCが15くらいでこのフィールド撮影をしてもらい
動画を数百回見て実に多くのことを学ぶことができ
これだけで10打は縮まったような気がします。

そして、そのミスの中から何を習得し、どんな技を身につければ
その失敗をしなくなるのかがはっきりと見えてきます。

当時は大きな問題点が10ヶ所以上あり、人に言われても分からないことも
動画を見るとそれが何を意味するかが良く判りました。
また、自分では全く気にもしていなかったことを指摘してもらい
それらを改善することでまたステップアップすることもできました。

フィールド・レッスンはプロと一緒に回ってその雰囲気や勝負楽しむことで、
ときどき大きな問題があった場合には後続者に邪魔にならない程度に
その場で何度か打ち直したり、お手本を見せたりするやり方が一つ、
そして動画を撮影し、あとで反省会をしたり、レッスンの課題を見つけたりする
撮影ラウンドもフィールドレッスンの一つの形となっています。

前者のレッスンにも関わらず15万円を取るプロもいるくらいですので
フィールド撮影はそれ以上の価値があるということです。

スコアメイクはフルショットだけ上手く打てても不十分です。
練習場では100発100中でも、ゴルフ場ではそうはいきません。
なぜ、そうはいかないのかはメンタルだけではなく
ライの違いやアライメントなど、全ての条件が必要だからです。

練習場で出せるショットをどうするとゴルフ場で出せるか
また、違う知識や違う練習が必要なのかを習うことはとても重要です。
これは現場でなければ習うことができませんので
アンダーで回れる人と一緒に回ること自体に価値があります。

そしてどの部分で精度を上げるか、どの動きを定着させ
どの癖を消すかなどの課題を明確にし、そこに集中して改善することがとても重要です。

ほとんどのゴルファーはミスをそのままにし、同じ失敗を何度でもします。
そのミスの原因が分からない、分かってもどう対処して良いか分からない
考えているうちに忘れてしまい、何度もやっているうちに当たり前になって
ゴルフってこんなものだ、とそのまま改善していません。

HCが良くならない人はこの原因究明と改善がされていないということです。
上達をするためには、自分では分からない部分を治すしかありません。
そんな意味でプレーを撮影して反省会をすることはとても重要な練習法だと言えます。





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