2013年12月29日日曜日

ゴルフに必要な才能


聴覚情報の処理能力の強い人は音楽を聞いても
どんな楽器が演奏しているかを当てることができます。

また、視覚情報の処理能力が強い人は、絵を書いたり
ダンスなどの動きをすぐに覚えて真似することができます。

さて、ゴルフはどちらの人に適しているのでしょうか?
プロのスイングを見て、その詳細な動きまでを真似するには
相当な視覚情報処理能力が必要です。

この能力があると、すぐに動きを真似することができ
一応形にはなるのですが、ゴルフは見えない部分が沢山あります。

それは、どのタイミングでどこに力をいれ、
どの方向にどこの筋肉を使っているかなどです。

野球では先輩が裸になって、筋肉の動きを見せて、その力具合を
教えるという話を聞きましたが、ゴルフ界はそこまでには至っていないようです。

聴覚情報処理は球がどこに当たっているかを感知するために必要です。
練習場でもダフっているのに全く気がつかない人がいますが
能力のある人は後ろの打席の人の音を聞いているだけで
ミートしているかどうかが分かります。

また、手に伝わって来る感覚でどこに当たっているかも分かるのですが
スイートスポットの大きなヘッドや柔らかいシャフトなどを使っていると分からず
治すための大切な情報を「打感が悪い」として切り捨てている人が大勢います。


スイングを形として捉え、それを真似することで同じ球を打つことの
第一歩となることは否定できません。
しかし、詳細までしっかりと真似ることが大変重要で
見える部分だけだったり、いい加減なコピーでは形だけは良くても
肝心のミート率や球筋、飛距離などは真似することができません。

まして、スイング中は自分では見えない形ですので
やっている積りのことと、実際にやっている事は違っていることがほとんどです。


ゴルフは、同じことを何度も繰り返す作業です。
毎回同じトップに上げて、同じように下ろす単純な作業なのですが、
その中にはとんでもない、普通では気がつかない難しい動きや
想像も及ばない体の使い方が入っている場合もあります。

その動きを表層的に視覚だけで捉えて、真似ているつもりの人がほとんどなのですが
しっかりとその球が出せている人はほとんどいません。

実は、その原因には視覚情報だけの、形だけで完コピできる
との思い込みがあるからです。

どこでどの方向にどういう動きをするとシャフトがスクエアになるのか、とか
インパクト時の力の入れ方や配分、体重や重心の位置など
目には見えないポイントが山ほどあります。


ゴルフは物理です。
最初は100%物理ですので、練習場で100発100中
理想的な球が連打されるまでは修正を繰り返し、
定着安定練習を繰り返しながら正しい動きだけで固めていきます。

視覚情報処理能力が全くなくても、聴覚情報処理能力が全くなくても
触覚情報がなかったとしても、感の悪い人だったとしても
基本動作を一つづつ習えば全てを習得することができます。

動体視力や瞬発力も関係なく、止まっている球を同じフォームで打つだけで
野球のようにあらゆる位置で打つ必要もなく、同じスイングをするだけですので
運動神経や反射神経、センスや感性などは物理の部分は必要ありません。

では果たして、必要な才能とは何なのでしょうか?

それは「やる気」があるかないかに尽きると思います。
どこまでやる気があるかで、その人のレベルが決まります。

やる気があれば目標も高く、練習方法や練習時間も変わってきます。
意識レベルも上がり、思考が変わりますので行動も変わります。
やる気さえあれば、いかなる問題も解決するはずです。




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