2013年12月7日土曜日
基本動作
スイングは全身を使います。
そして、1秒半の間に両手、両足、腰、肩、肘、膝
かかと、つま先、手首、指などのそれぞれの部位の動きが
固定されたり動いたりの様々な形をとります。
打法によって違いますが、それぞれのスイング理論にしたがって
最も効率の良いとされる基本的な動き方を基本動作といいます。
基本動作は打法によって違いがありますが
方向を優先する動作、飛距離を優先する動作
また、体に負担の少ない動作など、
何を優先するかによって枝派に分かれます。
スイング中にはそれらの基本動作に基づいたいくつかの課題があります。
右膝を固定する、肩をどのように回転させるなど
それぞれの動作を定着させるために一度に何ヶ所も同時に注意しようとするのですが
どうしても一つできてももう一つを忘れていたり
同時に両方ができないことがしばしばあります。
テイクバックで左肩を回す、トップでは左手首が曲がらないようにする
ダウンスイングではヘッドが外周りしないようにして、インパクトでは
腰を開いていて、フォローでは両腕を伸ばして、
フィニッシュでは高い位置に持っていく・・など
基本動作のチェックポイントは100ヶ所以上あります。
(スクエア打法の100ポイントはミクシーのバーチャル・ゴルフ教室にあります)
このポイントの全てができて初めて理想的なスイングのフォームが出来上がりますが
習得する段階において意識してその動きを確認しながらできるのは
せいぜい2~3ヶ所までです。
では、どうやって100ヶ所もあるポイントを定着できるのでしょうか?
ほとんどのゴルファーは動きを真似して最初からフルスイングを練習します。
ところが、そのフルスイングは思ったより課題が多く
ほとんどの我流ゴルファーは一生掛かってもこの100ポイントを
完成することができません。
途中で加齢によって体力的な問題がでてきたり
動作を忘れたり、間違った動きを定着させていたり、自分が何をやっているか
全く分からないなど、いくらでも遠回りするのです。
そしてほとんどの人が完成されていない打法で固まってしまい
そこにある大きな壁を乗り越えることができずにいます。
30年も同じ動きをしていればそれなりに定着して固まります。
どんな格好でスイングしていても、とりあえず当たって前に行けば良いと諦めて
ほとんどの人が100前後で周る程度で、また極少数の人が
中級からシングル級になって行きます。
その大きな壁とは飛距離や癖球です。
180Yしか跳ばなくても短いコースばかりでプレーする人はシングルになれます。
拾って拾ってのパーを取ればスコアはまとまります。
ところが長いコースに行くとそのシングルと言われる人でも100近くを叩くことがあります。
そこで、コースが長いから・・調子が悪かったから・・と言い訳をする人は
それ以上、上には行けない人です。
実は飛距離が足りないのがこの原因であることを認められず
飛距離などなくても、正確にすら打てればプロ級になれるのだ
と思っているか、もう飛距離は諦めているかの人がほとんどです。
スイングフォームに無駄がなければ、60代の男性でも260Yは可能です。
ジャック・ニクラウスは糸巻き時代にシニア大会で280Y先に確実に
そしてロボットのようにピンポイントで落としていました。
どんな格好でスイングしても、長年の経験によってそこそこのスコアになり
一応シングルには成れたとしても、残念ですがほとんどがそこまでです。
その中でも特に本格的にレッスンを受けたり、独自に研究するなど
熱心に追求する人だけがクラブチャンピョンなどには成れるのですが
相当な時間とお金を費やし、研究熱心でかなりの努力をされています。
基本動作は定着するまではスコアは良くなりません。
改良しても、打法を替えても、修正しても、新たな動作に関しては
定着して安定させない限り結果はでません。
そして、どんな打ち方でも、どんな打法でも、基本動作が定着していない限りは
ミスが必ずつきまとい、スコアはまとまりません。
まずは基本動作ができているかどうか・・
これが一番最初の課題です。
そして、その次はその動作が全て定着しているかどうかです。
ゴルフは見た目よりもずっと難しいスポーツです。
心してかからないと思うようにはならない世界です。
伸び悩んでいる人は意識改革からまず取り組む必要があるかも知れません。
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