日本は昔からの職人の世界は 「技は見て盗め!」 でした。
しかし、見て分かる物とそうでない物もあります。
また、教えるのが面倒だからそう教える人もいます。
その昔、トミー・アーマーは「私はゴルフを見て学んだ」と言い残しています。
「多くのゴルファーは自ら振ることばかりに集中して
他人のスイングを深く観察しない」・・
とても説得力のある名言だと思いますし、その通りだと思います。
しかし、見ても分からない人はいくら見てもどうやっているのか分かりません。
また、分かっても同じことができない人も大勢います。
しかも、同じことをやっていると思い込んでへっぴり腰で打っている人も沢山います。
トミーアーマーのような名手は極まれな人ではないだろうか。
石川遼選手や松山選手などのように、極まれな人だったのではないでしょうか。
それをほとんどの人がプロのフォームを見るだけで
そのプロと同じことができると勘違いしています。
ちょうど、日本古来から言われている「技は見て盗め・・」に重なることで
信念を持って確信に満ち溢れてただ見るだけの人を沢山知っています。
この恵まれた観察力、洞察力を持った人で、なおかつ同じ動きができて
そして、その動きが間違っていない人の中の一部だけが
トップのプロ選手になっているのが日本のゴルフ界の現状ではないでしょうか。
見るだけで上手くなれるのなら、全員がプロになって良い分けですし
また、世界のレベルから30年も遅れを取ることはないはずです。
世界は進化しています。レベルが上がっているのは
昔と今とは違うということも大きな理由の一つです。
たとえば、将棋の世界でも昔は実践で失敗して覚えたことが定石となって蓄積され
それが本となり、将棋教室で教えるようになり、最近ではパソコンのデータで習得しないと
トップのレベルには追いつかない世界になっているそうです。
日本のアマチュア・ゴルフ界は大きな勘違いの固まりだといわざるを得ないのは
このような事例からも良く分かります。
まだ、実践で覚える初歩的な習得方法によって学んでいる段階ですので
世界との差は今後も広がり続けるかも知れません。
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