2014年1月2日木曜日

左に引っ掛けなかったから


ジャック・ニクラウスに「何であれほどメジャーに勝てたのか」と聞いたら
「サンデー・バック9で左に引っ掛けなかったからだ」と答えたそうです。

通常、緊張するとアドレナリンがでて、跳び過ぎたり
左に引っ掛けることが多々あります。

その緊張した時にはフェイスを左に返さない打ち方をして
引っ掛けを防ぐことが大変重要だということです。

ジャックはヘッドのトウがヒールを追い越さない打ち方だと言ったそうです。
右の手の平を目標に向けて打ってから天に向けてフォローを取ると教えています。

「動画で見ると決して右手の手の平は天を向いていない」
と指摘するとジャックは「あくまでも自分の感覚でそのような動きをする」のだと
言ったそうです。

動作は実際の動きと、やっている積りの動きがあります。
左の肘を抜くとか、ローテーションをしないとか
言い方は沢山あるのですが、全ては同じ動作の動きを説明しています。


コントロールショットは通常フェイスを返さずに打ちます。
そして、フルショットは返すのですが、
フルショットでも返さずに打つことができる選手もいます。

フェイスを返さずに打つと最初は右に出てしまいますが
フェイスの向きが自分の手で感じられるようになると
真っ直ぐに目標に向けたままフォローが取れるようになります。

クラブ慣れするとクラブは自分の体の一部になります。
ちょうど車と同じで、車幅は最初は分からないのですが
何度か脱輪したりして慣れると車全体が自分の体と同じような感覚になります。

これと同じでクラブも自分の体の一部になります。
その感覚が身につくまでは右手を「天井に向けてフォロー」という説明で
そのような球を出しているうちに一体化していきます。


初心者が左に引っ掛けるのはショートアイアンです。
クラブが短い分だけトップを浅くしなければならないのですが
練習場で見ているとほとんどの人がウエッジなのに
DRほどの深さまで上げて打っています。

ジャックニクラウスの左に引っ掛けるというのは全くレベルの違うことで
ピンポイントで落とせる人が、緊張のあまりに我れを忘れて引っ掛ける
メンタル的な究極の緊張レベルのことを言っています。

しかし、このメンタルだと言われる最終日の引っ掛けは
テクニックでカバーできるのだという意味も含まれています。

左に引っ掛けると落とし穴が待っていて、ボギーかあるいは
ダボを叩いてしまうプロでも、フェイスを返さずにアドレナリンだけで
跳び過ぎてグリーン奥に乗ればまずツーパットでパーは取れます。

この差が非常に大きなことだという意味も含めて
引っ掛けない打ち方を習得する必要があります。

ピッチショットではフェイスを返さずに打っている人が
そのままハーフショットを打つと返してしまうのは違う回路を使っているからです。

コントロールショットはピッチショットを大きくしただけですので
そのままフェイスを返さずに打てるのですが、打てない人は
フルショットの回路で小さく打っている可能性があります。

ピッチショットのテイクバックを5cmづつ大きくして
スタンスを徐々に広げてスクエアにしながらフェイスを返さずに打ち
最終的には9時の位置から打ってみましょう。





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