2014年2月13日木曜日

練習方法で大切なこと A


練習方法に関して数日間シリーズとしてまとめてみます。

自分はトッププロと同じスイングをしていると勘違いしている人がいます。
また、そこまでではないけど、まあまあなスイングだと思っている人が
恐らくほとんどだと思います。

そして、動画を撮って見てもその違いが分からなかったり
分かっても治し方を知らない人がほとんどです。

しかし、20年も同じスイングをしているとどうにか安定し
ショートゲームでなんとかスコアだけは良くなっていきます。
ほとんどのゴルファーはこのパターンです。


ゴルファーの一番の欠点は基礎練習をしないことです。
スイング理論が混乱していることもあるのですが、
理想的なスイング理論であっても、それを自分の体で再現するための
基礎練習やドリルなどをせずに、意識さえすればできると思って
ただ球を打つこと、当てに行くだけの人がほとんどです。

野球や卓球は素振り1000回という訓練をしながらフォーム作りに専念し
基本動作を教えてもらいながら全ての動きを習得していきます。
ところがゴルフはゲーム感覚で自力でどうにかするものだと
勘違いしているゴルファーがほとんどのようです。

フォームができていない間はいくら球を打ってもバラついて、
ダフりトップの繰り返しで再現性があまりありません。
ストレスの解消にはなるのですが、あまりにも当たらないと
逆にそれがストレスになることがあります。
ある程度ゴルフの難しさが分かったゴルファーは
フォーム作りのシャドウや素振り、イメトレが必要になってきます。


フォームで一番肝心はのはインパクトです。
そのインパクトでどれだけHSが上がり、パワーがあり
フェイスも軌道もスクエアかどうか、
そして、真芯を捉えているかどうかで球質が決まります。

このインパクトはほとんどのゴルファー達は単なる通過点として考えておらず
トップからフィニッシュの間に偶然起きるアクシデントのように
とても安易に考えているのです。
自分がインパクトでどう動いたかを覚えていな人はそれの類です。

もちろん、それでも何割かは真芯に当たって爽快感を味わい
それで良いのだと勘違いさせられることは事実です。

何度か打てば偶然当たるのは当たり前ですが、
最初の一発目しかゴルフは数えてもらえません。

いつでも最初の一発目で思ったところに球が落とせないと
本当の意味での実力とは言えないのです。
初心者はとにかく前に進んでいれば良いのですが
中級以降はそれでは満足できなくなります。

テイクバックで10cmスエーして、インパクトで10cm戻れば
何ら問題はないのですが、ゴルフは確率です。
全く動かなければ100%ですが、スエーが大きくなればなるほど
もとの位置に戻る確率はどんどん減っていきます。

起き上がりも浮き上がりも、上下運動や前後の動きなど
初心者に多いのは無駄な動きです。
無駄というよりはむしろ有害な動きでミスの確率が高まります。

これらを修正して軸と軌道がブレなくなれば、ミート率が上がり
ミスが減少させることになります。
スイングはできるだけ無駄をなくした効率の良いフォーム、
物理的にシンプルで綺麗な動きが理想です。

しかし、起き上がりを意識して打つと失敗する・・
スエーをしないようにするとミスがでる・・と簡単に練習を辞めてしまい
我流の一番楽なフォームで練習していて、いつかは当たるようになる
とひたすら試行錯誤で無駄球を打っている人が沢山います。
これが大きな勘違いで、結果的に自ら上達を放棄している人なのです。

次に大切なのはインパクト時のフェイスの向きです。
トップやフィニッシュでフェイスがいくらスクエアでも
全く関係ありません。

大切なのはインパクトの瞬間のほぼ1cmの間です。
この時にフェイスが開いているとスライスになります。
フェイスもまた同様にあまり開かず、あまり閉じずの動作であれば
スクエアに戻る確率が上がります。

そして次にヘッドの軌道があります。
インパクトの1cmの間にインアウトであればドローになり
アウトインであればフィエドになります。

人体構造上、ほとんどの人がアウトインに振るのが自然なので
フェイドしかでないゴルファーがほとんどです。

また、ヘッドスピードとパワーは全身の使い方で決まります。
ミッシェル・ウィーは女性ですが、570Yほどのホールを2オンさせています。
確かに背は高いのですが、決してマッチョではありません。
持っている筋力を最大限に使えるかどうかはフォームにあります。

パワーとHSを出すのは効率の良い軌道、ブレない軸、そして
落下力、捻転力、体重移動、レイトヒティング、押し込みと引き戻し、
右足重心、腰の開き、右足の蹴りなどによって生み出され
それぞれの技はフォームの一部であり、習得して全てが使えるようにならないと
決してトッププロのような飛距離は出せません。

しかし、これらのテクニックが何であるかも分からないまま
力づくで振り回せば300Y出せる、新しいヘッドを使えば280Y出せる
と思って基礎練習をしない初心者が大勢います。

ゲームを楽しむのは多いに大切なことです。
スコアに関係なく楽しいのであればそれはそれで価値がありますが
それだけではある程度行くと伸び悩みになってスランプに陥ります。

そこで40冊も本を買ってきて、どれを読んでも同じことや
嘘だらけな情報が書いてあると、そこで限界を感じて諦めてしまう人と
そこで道を求めて独自に道を求めて研究を始める人がいます。

ほとんどの人は諦めて遊びに徹底するか、ゴルフ自体を辞めてしまい
残念ですがそれまでの積み上げが水の泡となってしまいます。

探究心のあるゴルファーは道を求めて彷徨います。
しかし、ゴルフの上達の原理を知らないと逆に遠回りするのです。

インパクトの形を意識すると球に当たらなくなると思い込み
我流のフォームで毎日500発も打つ人がいるのですが
正しい動き、すなわち効率の良いフォームを習得することでしか
300Y先のFWのど真ん中に毎回落とすことはできないということを知らず
一生懸命に無駄な努力をしている人を良く見かけます。


ゴルフは地球上で一番難しいツスポーだと言われています。
200年とも600年とも言われている歴史の中で培われてきた基礎を無視し
たかが20~30年の人生のなかでその全てを洞察解明できる分けがありません。

先人の残した知恵や情報を、しかも高度な理論で練習しないと
一生頑張っても300Y先にピンポイントで毎回落とせるようにはなりません。

そう言われると、私は230Yでいい、240Yまで出せれば十分だ
と開き直る人がいるのですが、ご自身が本当にそう思っておられるのか、
負け惜しみでそう言っているだけなのかは別として
もっと前向きに、素直に高い目標に向かって練習をしていただきたいと思います。





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