2014年2月15日土曜日
練習方法で大切なこと C
基本動作の中にはどうしてもできない動きが出てくることがあります。
人によっては簡単な動きでも、出来る人と出来ない人がいます。
ところが、ゴルフは同じ動きを40年もするスポーツです。
野球はあらゆる位置で打たなければなりませんが
ゴルフは地面で静止している球を打つのですから
一つのフォームで良いのです。
ダンスのように振付師の動きを見てすぐに真似する必要もなく
体操競技のように、限界に挑戦するような4回転捻りなどの
失敗して頭を強打するような高度なテクニックを練習する必要もありません。
できてしまえば、な~んだ!と思えるような動きばかりなのですが
なにせ速いので見えないこともあって完コピは大変困難です。
たとえば、ボディーターン一つにしても、上半身が回れば
下半身は自然に回ってきます。
これがボディーターンだと思っているゴルファーが多いのですが
本来は下半身の上下運動を、腰の開きによって上半身の回転運動に
変換している動作がボディーターンなのです。
体重移動だけで腰を開くこともできるのですが、それをさらに強化するために
右足体重で右足のツッパリや蹴りによって腰を開き
その力で肩を回してインパクトになるとHSもパワーも出ることになり
これが21世紀のモダン打法の主流になっています。
ただ、動画を見て真似しているゴルファーはどこにどれだけ力が入っているか
画面からは見えませんので、この基本動作が習得できていません。
この動作はプロとアマの違いとも言えますし
常に280Y以上出せない人はまずこのボディーターンはできていないでしょう。
その昔は左に体重を移動し、左足体重でインパクトでした。
そして中期のジャックニクラウス時代になると、体重移動に右足のツッパリ
で移動の最中にインパクトという打法が目立ってきました。
これはヒップスライドに対してヒップターンと分けられていますが
このヒップターンをするとまず体が浮いてトップします。
下半身の上下運動が上半身に上下運動として伝わったからです。
右脚で蹴れば体は浮いてしまうのですが、その上下運動を
腰を回転することによって浮かないように練習をしなければできません。
ところが、右脚で蹴るとトップするから蹴るのを辞めたとか、この動きは
自分には合っていないというゴルファーがいます。
この動きは自分らしくないのでやらない・・という人は
まずゴルフに対する姿勢から改善する必要があるかと思います。
これが我流の大きな間違いの一つであり、上達しない要因です。
上達をしたいから練習をするのであって、自分の好きな練習方法だけで
上手くなれるはずがありません。
難しい動きを克服し、全ての動作を嫌いでもマスターすることで
始めて上達するのだということが分かっていない人が
信じられないほど大勢います。
先人のつくり上げたバイエルでありバイブルを
自分は好きでないので、自分で練習法を編み出し、自分で
打法を作り上げ、それを教えてやる! という教え魔が本当に多いことに
驚かされます。
何を練習して良いか分からず、好きなことだけやって
欠点を克服しようとしないゴルファーは上達は期待できません。
ラベル:
上達の秘訣
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