2014年2月16日日曜日

練習方法で大切なこと D


練習には基本動作をできるようにする練習、そして
その動作を定着させる練習があります。

100ポイントの動作を確認し、全てが同時にできるように
素振りやイメトレなどの練習をするのがまず第一歩です。

通常、ボディーターンやインパクトの形を習得するには
クラブは必要ありません。
エアースイングでまず体の動きができるようにします。

テイクバックの動作、左手の手の甲の向き、そして手の軌道
左肩の動きと軌道、右膝の固定や背骨軸の固定など
一つづつの動きや位置を確認しながらゆっくりと動かします。

この間に鏡を見ながら正しい位置に来ているかどうか、
正しい軌道で動いているかどうかを確認しながら体に覚えさせていきます。

アドレスとフィニッシュだけ真剣に習得している人は沢山いるのですが
重要なのはその間です。
特にインパクトの瞬間で打球は決まりますので
そこにどうやって持っていくかは大変重要です。

スクエアに上げるのか、インサイドに上げるのか、フェイスは
シャットで上げるのかなど、打法によって異なりますので
それぞれの打法のメリット、デメリットを良く知った上で
どういう動作で定着させるのかを早いうちに決めて、そして
しばらくは変えないことが大切です。

なぜならば、定着には3年掛かると言われているからです。
基本的な定着は毎日60回、21日です。
しかし、条件反射的に体が勝手に動いてしまうまでになるには
やはり3年は掛かります。

タイガーウッズが2010年にスクエア打法からスタック・アンド・ティルトに改造し
2013年にやっと5勝という返り咲きをしました。
これは人間の生理的な能力を示したもので
プロのレベルで努力した人でも3年掛かるということになります。

ゴルフは職人芸です。
3年は見習いで一人前になるには10年は掛かります。
10年間真剣に練習した人が始めて認められるほどの腕が付き
安定するプレーができる可能性があります。

ところが、初心者はほとんどが打法に迷い、動きに迷い
スイング理論に迷い、古い打法の聞きかじりを習って
理由も分からずに頑なに非効率的な動きを練習しています。

まずは、その迷いから脱出する必要があります。
この手探り状態で真っ暗なトンネルの中でもがいている状態から
脱出して回りを見渡すことが大切です。

理由が言えない理論は信用しないこと。
裏付けになる理由がない理論は実践から感覚的に
このほうが当たり易い程度から出来上がった理論が多く
信頼性に欠けることがしばしばです。

定着するのに時間が掛かる体の動きは、なかなか修正ができず
定着すると癖となって抜けにくくなります。

咄嗟の動きは長年やった動きがでてしまいますので
いかに定着度を上げることが練習の要になります。

短い人生で打法を変えるのは大変なことです。
マイナーチェンジですら大変なものを
メジャーチェンジはプロの場合はシード権を失いますので
お薦めする人はあまりいません。

ところが反面、ちゃんとしたコーチについた選手は
メジャーチェンジをしてもしっかりと帰り咲いています。

アマチュアは5~6年もやったスイングがどうしようもなければ
2~3年辞めて忘れた頃に新しい打法を習うと
癖が消えているので習得が早いかも知れません。

いちど着いた癖はなかなか抜けなくなりますので
下手を固める練習は禁物です。

逆に正しい動作をこの抜けない癖程に定着させることが
定着練習の目標ですので、100ポイントの動きを
それぞれ毎日でもできる限り反復することが大切です。






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