2014年2月18日火曜日

練習方法で大切なこと F


基本動作がまだできていない段階での練習内容


準備段階のストレッチや素振りは「練習方法で大切なこと E」と同じです。
そして十分に体が温まった状態で特定の練習をします。

100ポイントの中のひとつの動きができていない段階では(Mixi 参照)
自宅の鏡の前でクラブを持たずに確認しながらできるようにします。
また、できたら練習場で撮影しながら7番アイアンくらいで
一回づつ正しい動きができているかどうかを確認しながら行います。

ボディーターンの場合にはUTくらいで行うと
体に負担が少なくて良いでしょう。


ビジネス・ゾーン

インパクトの前後は一番重要なゾーンです。
この部分をビジネス・ゾーンといいます。
ほとんどのゴルファーはアドレスとフィニッシュしか見ていません。
スイングが速いので、フィニッシュの形が良いと綺麗なスイングだといいます。

ところが、その間のインパクトで力が伝わっているかどうか、
方向が正しいかどうか、軌道がどうなっているかはほとんど見ていません。

このビジネスゾーンを無駄の少ない効率の良い綺麗な形になるように
教えてくれるインストラクターもほとんどいません。
もっとタメをつくって!とか、肩を落とさないように!とか、ダメだしで
インパクトの形を治そうとしていますが大変非効率です。

まずは、インパクトの形、そしてトップの形、そしてその二つの形を
どのように繋ぐかが最重要ポイントです。
フィニッシュやアドレスはあらゆる形でもトップの位置が安定し
インパクトの形が安定すればほとんど安定した球が打てます。

次に大切なのはテイクバックです。
テイクバックの軌道はトップでのグラつきや8の字を書くことがありますので
ダウンスイングと同じ平面上を昇っていけば、まず大きな問題はありません。

そしてフォローはヘッドを走らせても、止めて手と一緒に移動しても
ヘッドの速度を取るか方向を取るかの選択になるだけで
これも大きな問題はありません。

フィニッシュはタイミングのバラツキを安定させるために
常に同じ形にする必要はありますが
年齢とともに小さくして体に優しい動きに変えて
ほとんどの年配の方々は形としてはほぼ捨てています。
それでも打てるということです。

このように、スイングの時間的位置によって最重要な場所から
形を優先して練習する必要があります。
軌道も軸もブレない動作というのは形でありフォームです。

アドレスとフィニッシュは意識すれば思った形を作れるのですが
ビジネスゾーンは意識した程度では理想の形を作ることが困難です。

時間的経過でそれぞれの部位の動きはそれぞれに違い、形や力の入れ方で
細かく変化していく動作をそれぞれの部位が覚えるまでシャドウや
エア・スイングをして考えながらではなく、反射的に動くまで反復練習します。

そして、下半身と上半身、腕や手の動きがタイミングに合わせて
正しい動きができるようになったらクラブを握って同じ動きができるように
さらに反復練習します。

最終的には完全に定着して、それ以外はできない程に固め
条件反射的に体が勝手に動くようになるまでの定着練習が必要です。

この段階では自宅の鏡の前でのシャドウやエアスイング、そして
頭の中でのイメトレを十分に行いながら、練習場ではクラブを持っての素振りで
球を打つのは1~2割で十分です。

初心者はここまでの練習の必要性を理解できず、ほとんどの人はやりません。
これが初心者である由縁です。
またイメージだけで習得できると思い込んでいる中級者がほとんどですが
それもまた中級者である由縁ではないでしょうか。

理想的な動きを定着させるには、それなりの反復練習が必要です。
良く、こんなに打ち込んでいるのに上手くいかない・・と嘆いている人がいますが
ビジネスゾーンのフォームはメチャクチャで何ひとつ定着していないことがあります。

基本動作ができていないのに、いくら球を打っても無駄球になるだけです。
筋トレにはなりますが、決して理想的なスイングができるようになる訳ではなく
間違った動きを定着させて癖をつくり、それを抜くのに相当な遠回りを
することになります。

つまらない、退屈な練習にこそ最短の上達の秘訣があることを知り
忍耐を持って反復練習をすることが大切です。





0 件のコメント :

コメントを投稿