2014年3月10日月曜日
跳ばすために必要な7つの力(下半身) 1 体の張り
クラシカル打法では腰を大きく回してテイクバックし、
十分に体全体を回して打つ打法が主流でした。
ところが、中期以降はワインディングの捻り上げを利用するようになり
腰の回転はテイクバック時には最小限にして
胴回りの太い筋肉で打つ打法が現在の欧米の主流になっています。
柔らかい体はどこかを止めることで同じ軌道を作ることができます。
どこを止めるかは飛距離によって違います。
たとえばパティングの場合、下半身は全く動かさずに固定して肩だけで打ちます。
チップショットは同様に下半身も腕も手首も一切曲げず
ふところの三角形を固定したまま肩の回転だけで打ちます。
そしてピッチショットはこれにローテーションとコックを入れて
動きを大きくして飛距離を出します。
このように飛距離が必要になるにしたがって、動かす部位を増やす
というのがショットを組み立てるコンセプトです。
そして、どこまで止めてどこまで動かすかは飛距離を取るか
方向を取るかの選択になる場合もあります。
現在、飛距離も方向も良くなる方法として腰を止めるという形が
21世紀のモダンスイングの主流4種類の全てに組み込まれています。
年配のゴルファーや体の硬いゴルファーは腰を回さないと肩が回りませんので
腰は大きく回転してしまいますが、最小限にすることによって
胴回りや脇腹、背中に張りができます。
腰の回転度数よりもこの張りが重要な部分です。
この張りを作るために腰をできる限り固定して緩みを取ります。
この張りは0~10までに分けるとすると
藤田選手のようにトップで止まっている打法と
タイガーウッズのようにワインディングの跳ね返りで打つ打法は両極端となります。
トップで静止し、方向調整や体重移動を待って打つ打法は
体の張り(念転の反発力)は最小で、腰を固定したまま
一気に勢いをつけて体を捻り上げていく手法は張りとしては最大となります。
スタック・アンド・ティルトはこの張りを主力として使う打法ですので
10の張りで打ちますが、
下半身をより使った右体重の打法では張りは7~8程度となります。
この張りを作ることで、トップの深さも自然に番手ごとの適度な深さにおさまり
軸のブレも最小限にすることができ、ヘッドの戻りが速くなるために
スライスやフェイドも治ることがあります。
ラベル:
上達の秘訣
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