2014年5月30日金曜日

切り返しのタイミングが悪い


Question

バックスイングからの始動タイミングが悪いと言われるが・・・
どうにもこうにも練習で治らない。
どういう練習をしたら良いものなのか・・

Answer

トップからの切り返しは様々です。
打法によってリズムやタイミング、また力の入れ具合などが違います。

オーソドックスな切り返しは、トップで一度止まって
体重を左に移動しながら切り返す打法があります。
リゾートスイングや日本のシニアプロ達の打ち方がこれです。

ところが欧米のスイング打法は常に進化を続け
今ではトップでタメる切り返しは消えてしまっています。

これはなぜかというと、体は張っている方がブレが少ないのと
張りの反発力で飛距離も出るという理論によって
テイクバック時に体をねじり上げ、その反動で切り返すという
ワインディング、あるいはコルキングという手法に進化しているからです。

日本では未だにゴルフ解説ではトップで止まらないのはダメで
早打ちだと言うのですが、日本でもトップで止まるのは
藤田選手と松山選手くらいで、若手はほとんど止まったりしません。

ただ、アダムスコットやステンソンなどの世界のトップ選手などの
最新の打法とはかなりのギャップがありますが
どちらも間違いではありません。

体重移動だけで打つ打法はタメがあると修正しながら打てるのですが
体が緩んでブレ易いというデメリットもありますので
これは目標やレベルに応じて個人の選択で良いかと思います。

また、切り返しが早いといわゆる「早打ち」と言われる打ち方は
体重が移動しないうちに、あるいは体が開かないうちに手が降りてしまうので
最下点が右過ぎてダフったりアウトイン軌道になったりすることもあります。

欧米選手の最近の進化したスイングはワインディングを使っており
特にスイング速度が速い S&T 打法は最初から重心が左にあって
早い切り返しでも十分に体重移動が(ほとんどせず)間に合うために
スイング速度も切り返しも全て速くなっています。

ところがそれを真似ようとスイング速度だけを速くして
ワインディングの捻じれや重心などの大切な部分を真似ないと
単なる早打ちとなってミスをすることになりますので
真似る時にはその打法の全てを真似ることが大切です。


問題は「タイミングが悪い」という情報がどこまで合っているか・・
そして、何を理想とし、どこがどう間違っているというのかの
正確な指摘がないことです。

ただ、切り返しが悪いとか早打ちと言われるほとんどの状況は
トップからスイング速度を上げてしまって力んでいる場合です。

力を入れるのは腰の位置まで下がってからリリースを速めることで
トップから腰の位置まではゆっくりと下ろすことが大切ですが、
S&T の場合はトップから猛スピードで下ろしてきます。

しかし、この打法は腕力で下ろしているのではなく、
胴回りのワインディングの反発力を使っていますので
腕には力がほとんど入っていません。


このように、動画を見て形だけ真似したり、ダウンスイングの速度を速くしても
力の入れる部位や力量、タイミングはどは画像からは読み取れません。

切り返しだけではなく、恐らく基本動作もモダン打法には
なっていない可能性があるかと想います。

高度なテクニックは特に文章にすることができず、レッスンDVDなどでも
これを指導している物は恐らくないと思いますので、最新の打法は
モダン・スイングのスイング・コーチから直接実技を受講する必要があると思います。




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