バンプ、ダンプ ＆ ターン（突き出し、引き落とし、肩回転）

クラシカルな時代からこのバンプ、ダンプ、ターンというダウンスイングの動きが
一般的に指導されてきました。
ベンホーガンなどのスイングを見ると典型的なその打ち方をしています。

近代になってからもこのコンセプトには変わりはないのですが多少進化しています。
本来、バンプとはスエーする手前で止めるヒップスライド、そしてダンプとは
トップから肩をできるだけ開かずに手やクラブだけ落として来る動作、そして
腰の高さからリリースすると同時に体を回転させるターンという動作です。

モダン打法ではこのバンプは左のお尻を目標方向ではなく、自分の斜め後ろに突き出し
ショルダープレインを縦にしながら左肩を上げ、右肩を下げながら開かず、
手とクラブを落とし押しや押し込みによって腰が開いた状態でリリースし、
肩は後から回転して上半身の逆捻転（リリース）や右足の蹴りやツッパリによって
さらにパワーを出すフォームになっています。

これによってクラシカルなフォームでは体重移動や落下力、また上半身の回転力によって
パワーをだしていましたが、近代ではヒップターンによって上半身と下半身の捻転差が大きくなり
同時に左肩の釣り上げによるパワーを加えることができ、
下半身の力なども加算されてさらに飛距離を伸ばしています。

このヒップ・バンプ（お尻の突き出し）は体重を乗せて打てるので
飛距離を出すには必要な動きなのですが、
左に突き出し過ぎるとスエーとなって軸のブレになりますので
ヒップスライドではなく、ヒップターンによるバンプがモダン打法です。

ダウンスイングではできるだけヘッドは後ろに残したまま落とし
腰の位置に降りた時に一気に蹴りと落とし押しを入れたリリースをすると
ストレートやドローのパワフルな打球となります。