2014年6月7日土曜日

ゴルファーが登る3つの山 (#4) 


3 バーディー山のゴルフ 

最後の山がバーディー山です。
この山はバーディーを取りに行く技術を磨く内容となります。
目標はパーオン、しかも乗せるだけではなく、いかに
ピンに近づけてバーディーを取りに行けるかです。

それにはDRの飛距離やショットの正確性が要求され
真剣に取り組まないゴルファーはこの壁を超えることができません。

また、パー5はイーグルを取りに行く展開で
ツーオンでイーグルを取ったり、逃してバーディーが取れる内容です。


パーオンによってバーディーを取りにいくゴルフができたとします。
ところが、ホールによっては距離が長かったり、トリッキーなグリーンだったり
風やいろいろな条件の違いによってバーディーを維持できない状況が多々あります。

たとえばグリーン周りの芝の種類や、球の沈み具合によって
いろいろなテクニックが必要になってきます。
逆目の寄せではスパーロブで安定してワンパット圏内に近づけたり
カラーからのチップインなどもできる精度が要求されます。

これらのいかなる状況にでも対応できるだけの
引き出しを増やすのがこのバーディー山です。

どんな傾斜からも正確に打てたり、左打ちや水切りショットなど、
あるいは、いかなるバンカーの砂の種類にも対応できて寄せワンが取れるかなど
幅広い技術が要求されるのがこの段階です。

まずはドライバーが280Y以上、そして方向なども安定して打てないと
この領域には達しません。
目標は300~320Y先の10Yの円の中に落とせるだけの
正確性と飛距離が出せる打ち方を習得することがメインとなります。

パーオン・ワンパットのペースで半分はバーディーを取る腕があっても
風が吹いただけでパーオンすらできなくなったのでは
常に60台をキープすることが難しくなります。

どんなコースでも、また常に体調をベストに持っていき、
試合などのストレス下においても動じないメンタルも鍵となります。

もちろん、最初からこのような内容のプレーが出来る人はいません。
しかし、ここを目標として最初からこの山に登っている人は
3~4年でプロの試験に受かるほどの上達をすることが可能となります。

実際に7歳からゴルフを始めた子が11歳でプロのメジャー大会の
出場資格を獲得しています。

どの山を登るかで将来が決定されます。
100が切れればそれで良い、としてボギー山に登った人は
頂上に来てからそれが不満になって、今度はプロになるんじゃないから
パー山でシングルになれればいい、とパー山を登ります。

そして、パー山の山頂付近でもっと上手い人に出会って悔しくてしかたがなく、
また山を降りてバーディー山に登り直しという遠回りをしています。

もちろん、一度パー山の頂上に行った人は経験からショートゲームだけは上手いので
ショットのスイングフォームを大改造することで若ければバーディー山には登れるのですが
我流で跳ばないフォームで30年間癖を付けてからそれに初めて気がついた人は
200Yの飛距離を300Yにできるだけの根気と体力はほとんど残っていません。

同じ完成度が80%だったとすると、ボギー山よりパー山
パー山よりバーディー山の方がスコアは当然良くなります。
ただ、完成度が30%程度だと、どの山に登っていてもスコア的には
ほとんど変わりはありません。





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