2014年6月9日月曜日

ゴルファーが登る3つの山 (#6)


あなたは何山を登っているのですか?

ボギー山を登っているゴルファーはいくら頑張ってもシングルには成れません。
また、シングル山に登っているゴルファーはいくら頑張ってもスクラッチにはなれません。
偶然出る60台で希望を抱く人がいますが、HCはゼロにはならないのです。

なぜならば、スクラッチとは条件によっては8オーバーで回ることもありますので
8アンダーで回れないと平均がゼロにはならないからです。
8アンダーで廻れるだけの技を持っているかどうかです。

ボギー山ですら頂上に行けない人は全体の7割います。
それは最初からボギー山を登り、基礎練習もせず、
修正法も知らず、軌道も定着していないからです。

5号目で上に行かず、山の反対側に行ったり
3号目まで戻って来たり、また途中で居眠りをしたり景色ばかり楽しんで
ちっとも山頂に近づかない人がほとんどです。

また、定着しなければ、どの山に登ってもスコアは良くはなりません。
定着には3年以上は掛かります。
一つの打法をマスターするにはプロでも最低3年は掛かると言われています。
タイガーウッズは2000年からスタック&ティルトに改造し、2013年に
やっと5勝して帰り咲きました。

その定着する3年の間には新しい動きを忘れたり、勘違いしたり
出来ていなかったり、崩れたりの繰り返しです。
その間はコーチが毎日のように診ては修正し、
悪い癖がつかないように、そして元のフォームに戻らないように
修正修正の毎日で徐々に固めていきます。

もし、この修正作業がなかったとすると、間違った動きが定着し
それをまた修正しなければならずに、何年でも同じところをグルグルと回るのです。

ゴルフはこのようにいくらでも遠回りします。
どの山に登っても定着期間はさほど変わりません。
大切な貴重な時間を低い山のために費やしてしまい
取り返しのつかないことをしてしまうゴルファーがほとんどです。

バーディーを取りに行くゴルフとは、飛距離280~300超で
寄せワンで必ずパーを拾えるだけの技だけではなく
200Y以内はパーオン、100Y以内はワンパット圏内に付けるだけの技術、
を身に付けることでいかに沢山バーディーを取るかの内容となります。

バーディー山では最初からそれを目指して習得していきますので
最短距離で山頂に近づける近道なのです。

ボギー山はOBをなくし、空振りダフリトップをなくし、バンカーから一回で出せて
3パットしない程度の技術で到達できます。
したがって精度も低く、失敗が許される段階なので
その分、安定度も低くて良いことになります。

また、パー山は何とか二打でグリーン近くまで行き
寄せワンでパーが取れれば山頂に行くことができます。

しかし、バーディーを取りに行くゴルフはパーオンは当然で
550Y以内はツーオン狙いで半分以上が乗り
イーグルを取りに行くゲーム展開が必要となります。

したがって、この技術を最初から目指して
完成度が6割なら平均は90台、7割なら80台、8割なら70台、
9割になったら60台が出せるようになるというのが最短の上達法で
バーディー山のゴルフとなります。

ところが、ボギー山で完成度が9割になっても最高は90台です。
パー山では完成度が9割でも平均は70台後半が最高でしょう。

ところがバーディー山に最初から登って、癖を消す必要がないゴルファーは
最初から最後まで同じ打法で、ただ完成度を上げるだけで
スコアはどんどん良くなって行きます。
山頂までの地図を持っていますので途中で迷うことなく、山の反対側に行くことなく
ウロウロすることなく最短で進み、60台を出すことが3年ほどで可能となります。

ただ、登るのは自分です。
ケーブルカーもペリコプターも使えません。
自分の足で登るのは同じことです。
あなたは地図もなく、頂上がどこなのかも知らず、
そして、その山の頂上がボギーかも知れない山を一生懸命登っていませんか?

ゴルフは奥がとても深いので、遠回りしている暇はありません。
試行錯誤しながら地図を持たずに登山されている方は
せめて頂上がボギーなのか、パーなのか、バーディーなのかくらいは
事前に知っておくべきではないでしょうか?





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