2014年8月10日日曜日

難しいコースでプレーしないと上手くなれない?!


Question

難しいコースでプレーしないと上手くなれない・・
と世界選手権で小田孔明選手が言っていましたが、
日本とアメリカのコースの違いとはどんなことがあるでしょうか?

Answer

コースはアメリカも日本も色々とあって
一概に比較することは難しいのですが、
プロの試合に使うコースはまず一般の人は日本もアメリカも
行く機会が少ないので、一般的なコースの比較をしたいと思います。

アメリカはパブリックが9割ですので誰でも自由に安く
プレーすることができるだけではなく、
層の厚さはとても厚く、日本でいう野球や柔道などのように、
レベルの高い指導者が沢山います。


✩  谷底フェアウエー

日本のフェアウエーは両サイドが高くなっていて
ティーショットをどちらに外してもフェアウエーに戻って来るという
回転優先の設計が多く見られます。

両側ではなくても、片方が高くなっていて、
その斜面を狙うとフェアウエーに戻って来る設計が多く
ドライバーはキャリーよりもランの多い打球が有利になっています。

アメリカではFWに落としてもランが多いと崖や池が待ち構えています。
ランは10Y以内に抑えた高い球でないと危険がいっぱいです。


✩  ツーグリーン

日本はグリーンが二つあるコースがほとんどです。
ゴルフは先に進むにしたがって跳ばす距離が短くなる分
狭くなるのが自然なのですが
グリーンが二つあるために広がってしまっています。

その結果ゲーム内容が違い、ツーグリーンは技術や正確性が
あまり要求されないという結果をもたらしています。


✩  グリーン回り

回転を早くする方法として、グリーン周りでもアプローチしやすいように芝を長さが一定で、
どこからでもSW一本で寄せられるようになっているコースが多いのが日本です。

アメリカではプロが試合をするコースだけではなく
安いパブリックでもグリーン周りは芝が10~20cmほど伸ばしてあるコースが多く
色々なアプローチの引き出しが必要です。


✩  フェアウエーの幅と距離

アメリカのコースは全般的にフェアウエーの幅が日本よりも狭く
ティーグラウンドに立った時の圧迫感が圧倒的にプレッシャーになります。

また、日本のシングルさん達がアメリカでプレーすると100近く叩くことが多く
それはコースの長さが原因かと思われます。


✩  ラフの深さ

アメリカのコースは一般のパブリックコースでも
ラフは球が横からでは見えなくなるくらい長く
芝が粘り気のある種類やストローほどの太さの硬い芝など
直接グリーンを狙えない場合や、出すだけのラフが多いのが特徴です。

また、バンカーも背の高さよりも深い物や、620Yを超えるホール、
沼越えで200Y飛ばないとFWにとどかないホールなどもあります。


難しいコースでプレーをしないと上手くなれないというのは
それだけ精度や飛距離、引き出しの数を要求されないということだと思います。

しかし、距離の短いコースではアイアンでティーショットをするとか、
広いFWではピンポイントで狙った場所に落とし、
日本でのスコアに安心せずに引き出しを増やし、精度や飛距離を上げる
練習を怠らなければ、さほどの差がつくことはないかと思います。


☆  花道の硬さ

優しいコースでは飛距離が短い人用に、花道を駆け上がって
グリーンに乗るような設計になっています。

難しいコースではグリーンの手前は池があったり
ど真ん中にバンカーが口を開け、転がって来る球を待ち構えています。

したがって、グリーンに直接ヒットさせ、グリーン上で止める技術
が必要なのですが、簡単なコースに行くと飛距離が短くても
なんとかパーオンできるように花道をわざと固くして跳ねて
グリーンに駆け上がるような設定にしているため
飛距離がなくてもスコアが良くなるゴルファーが沢山います。







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