2014年9月19日金曜日

瞬時に返すリリースの技


リリースの速度によって飛距離が決まります。
リリースとはクラブを返すことで、スイング速度(公転)がリリース(自転)
よりも早いとスライスがでます。

スイング速度を落としてリリース速度に合わせるとスライスは治るのですが
それでは飛距離はでません。

いかにリリース速度を上げるかで飛距離が決まります。
ではどうやってリリース速度を上げるのでしょうか。


縦ぶりの投げ捨て

スイングとは言葉の意味は横降りなのですが、実は
右の耳辺りから、左足のつま先前方に物体を投げ捨てるような
縦振りをするのがリリース速度を上げる一つの方法です。

これがバンプ、ダンプ、ターン(パンプ)のダンプです。
ダンプとはダンプトラックと同じ単語で捨てるという意味です。
しかも、置き去る意味の捨てるではなく、投げるように捨てること
がこの場合のダンプです。

右耳のすぐ側から両手でヤシの実を持って
左足のすぐ前に投げ捨てて叩き割る動作を想像してみてください。
これと同時にグリップエンドを球に向けて刺す(指す)ように
シャフトも縦にして落として来るとこれがレイトヒティングになります。

手もクラブも縦振りをするとヘッド速度は上がります。
(前から見て縦で飛球線上後方から見てはオンプレインかややフラット)


落とし押しと落とし込み

ダウンスイングにおいて、手が腰の位置に来るまでは
体重移動と腰を開くだけで力はほとんどどこにも入っていません。
そして、その位置に降りて来た時に瞬時に右手でクラブを真下に押し
左手はそのままだとクラブは自然にリリースされます。

右手でグリップを真下に押すと左手が支点となって
右手は力点となり、ヘッドが作用点となってリリースに速度がでます。

「クラブに仕事をさせろ」とか、「ヘッドの重みを感じて落とせ」、とか
「脱力スイング」などとオウムのように唱えているコーチが沢山いますが
ヘッドが自然に戻って来るのを待って打つのだと勘違いしてしまいます。

リゾートスイングやコントロールショットはそれでも良いのですが
それでは300Yは出ません。

スイング速度(公転)が速ければリリース(自転)も速める必要があり
D2のクラブをその速度で振って自然には決してヘッドは戻ってはきません。

押し込みとはリリース時に右手で左足前方にめがけて押し
4時半方向の目標右に押切る動作をいいます。
右肩を落としてショルダープレインを縦にするだけではなく
同時に押し込みの幅を大きくします。

右肘がお臍辺りまで入れられる人は押し込み、
右肘がダウンスイングで中に入らない人は右肘は右腰あたりで
クラブを真下に押してリリース速度を加速します。
これが落とし押しです。

理想は両方ができることですが、どちらかでも
かなりの速度が出ます。


左肩の釣り上げと引き落とし

トップからの切り返し時に、腰を自分の後ろに突き出しますが(バンプ)
肩をできるだけ開かずに体重移動と同時に左のお尻を突き出すと
左脇に張りを感じます。

この張りによって左手がクラブを引いて落としてきます。
これが引き落としで、落下力を使う場合には右手も同時に使って
トップから縦に引いて落としてきます。

切り返しからの落下力をあまり使わない現代の主流となっている打法では
左の親指や軽く握った右手でわずかにクラブを引き落とし
左肩は目標方向よりも右に向かって釣り上げるようにすると
軌道を妨げずに遠心力の作用が働いてHSを上げることができます。
これが釣り上げです。


グリップとウエイトバランス

リリース速度を上げるには軽いクラブが必要です。
通常誰が決めたのか知りませんが、D2が一般的とされ
これは進化する前のスペックから変わっていません。

ヘッドを軽くする技術には追われているのですが
ウエイトバランスを軽くするという発想はいまのところないようです。

実は今のクラブは総重量を軽くすることばかり考えて作られ
軽ければ軽いほどインパクトの重量が下がって球が跳びません。

本来軽くして欲しいのはウエイトバランスで、C0程度にすると
同じ総重量でもかなり軽く感じてリリースが速くなります。

球の反発力を使うには球をつぶせるだけの重量が必要です。
たとえばハエ叩きのような軽いクラブで打っても球は跳びません。
しかし、カナヅチのような重い物で打てば球が潰れてその反発力が使えます。

クラブの総重量を軽くするということは将来的に目指すところは
ハエ叩きやお鍋で打つようなものですので、総重量は変えずに
むしろ重くして、ウエイトバランスを軽くするとリリースは楽になります。
ちょうど、クラブを逆に持って振ると速くリリースできるのと同じ原理です。

また、クラブを返すにはヘッドが勝手に返るのを待っている暇はありません。
右手を使って力づくで返しますのでグリップは両手の間隔を
指1~2本分離すと楽に返すことができます。
女性や子供にはベイスボールグリップを推奨していますが
若い男性でもそのメリットは十分にあります。












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