2014年11月19日水曜日

買ったクラブがすぐに使えなくなったのですが・・


Question

私は去年6月頃にゴルフを始めて、何回か練習に行った後にクラブを買い揃えました。
色々打ってみて、打感が気に入ったのと練習場で大幅値引きがあったので、
PHYZを買いました。
その時は、HS38出るかどうかだったので、それで満足でした。
暫くするとどうも左に引っかけるようになり、ヘッドスピードを調べたところ、
43~45に上がっていました。で、一年も立たない内に買い替えるはめに。

Answer

販売側の都合の良い販促テクニックですね。
HSが上がったというのも計測器の調整でどうにでもなります。

まず、間違いは二つあります。
打感が良いクラブは必ずしも良いクラブではないこと。
そして、HSが遅い人は硬いシャフトが使えない
と思い込んでいることの二つです。

打感はヘッドの形状によってスイートスポットの大きさが違い
大きいほど打感が良いので初心者用とかいう呼び方をしています。
しかし、空振りする人にとってはどちらも同じです。

また、芯を外した時にシャフトが柔らかいと衝撃を吸収してくれますので
手に振動が伝わらないようになっています。
それが自分が上手くなったような錯覚を起こさせるので
試打をさせるとほとんどの人が衝撃がない方を選んでしまいます。

始めたばかりの人にはフレックスのRを売っておけば
すぐにHSが上がるので、次にはすぐにSRが売れます。
しばらくすると、またHSが上がるのでSを奨めて来るのですが
上がっていない人が多いので、計測器の設定を速めにして
「お客さんのHSだと柔らか過ぎますよ」と言ってSを薦めるのが定番です。

ところが、HSを5ほど速めに設定してもまだ同じ人には
今度はメーカーはRのシャフトにSという表示をした物を奨めてきますので
購入者は計測器の誤差と、フレックス表示の誤差の両方で
気分的にHSが上がったので硬いシャフトに昇格したのだと
喜んで買ってしまうのです。

販売側は毎年売るために売れるクラブを作ります。
それが必ずしも良いクラブとは限りません。

HSによってシャフトのフレックスを替えるというのも
販売側に都合の良い理論です。
初心者はどんなクラブを使っても同じです。
HSの遅い人はいかなるシャフトでも使えるということです。

打感だの、方向だの、距離などを語る段階ではありませんので
とにかく腕を磨くための道具としては何でも良いのです。
しかし、HSの速い人はRシャフトは使えません。
逆です。

HSが速い人は柔らかいシャフトはグニャグニャで
使い物にならないのです。

初心者がXを使うとオーバースペックだというのが
販売側の勝手な理論です。
最初から硬い物を買ってしまうと、HSが上がっても
ずっと使えるので、売らないようにしているに過ぎません。

ゴルフ界全体がその販促用の理論に洗脳され
初心者用、上級者用と勝手に分けているのですが
最初からMBのDGーX100を買っておけば
プロ級になったとしても買い換える必要がありません。
(ただし、打感が悪いので挫折する人もいますので
芯を外した時の衝撃に耐えられない人は柔らかいクラブで
打感を楽しむと良いでしょう)

しかし、それをやられると販売側は存続して行けませんので
都合の良い偏ったデータだけを使うのです。

また、コレクターや道具オタク達はそのデータをもとに
机上の理論を展開していますが、ほとんど意味がありません。
話の内容は60台をキープできる人にする内容で
100も切ったことがない人がこだわる部分ではないからです。

販促テクニックを鵜呑みにせず、腕を磨いて
実際に安定してからなら試打をしてクラブの善し悪しが分かるようになりますので、
まずは70台が常に出せるだけの技術を習得し、
定着させてからデータ分析やスペック討論をしましょう。















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