2014年11月24日月曜日

クォーター理論について


Question

(某)プロのクォーター理論について
現在真剣に入会するか考えてるところです。
レッスンプロアワードを受賞して、
一時期すごい話題になっていたと思うのですが、
最近あまり話題に出ることもなく、
有名な選手も排出されてないことから疑義を覚えております。

体験レッスンを受けてみて確かに効果はあるなと感じた一方で
彼の巧みな話術によるものなのかなとも思いました。
やはり一番は他の理論とかなり異なる点にあると思います。
現在シングルで、片手シングルになれるよう努力してる身分です。
特に通ってる方のご意見を伺えたら嬉しいです。


Answer

レッスンビデオにあるクオーター理論は
ピッチショットを大きくした一番動かす部位の少ない打法で
コントロールショットとして現在も使われることがあります。

彼は非常に器用に球さばきが良く、言語的な表現は
耳を疑うほどのキャッチになる言葉を選んで使っているようですが
上下運動と回転運動との兼ね合いである理論は納得が行きます。

私の奨励しているシンプルスイング(超初心者用)も
全く同じ打法で、必要最小限の動きで打つために
芯に当たり易い打ち方です。

まず最初にクラブを持つ人にはこのような打法を奨め
芯に当たる快感を味わってゴルフの醍醐味が分かり
面白いと思えるようになってから基礎練習に入ります。

ただ、この打ち方で飛距離は出ませんし
硬いグリーンでは止まりませんので
偶然のバーディーはあっても、いくつ取れるかの世界とは
まったく違った内容となります。

「オヤジ打法はボディーターンやったから手打ちになった」とか
「ボディーターンすると一生アドレスに戻らない」など
初心者の盲点を上手く突いた解説ですが
「フックグリップや腕力で戻すしかない」と言う理由には
右手の押し込みや落とし押し、左肩の釣り上げや
左手の引き戻しなどの技がない場合にはその通りなのですが
これらの世界トップ選手達が進化させた技を取り入れることによって
フックグリップにする必要性もなく、またボディーターンで打つことができます。

彼自身のプレー内容は基本が寄せワンです。
グリーンに近づけて上手く寄せられるのでパーにはなりますが
バーディー逃しのパーとは技術的に内容が違います。
ダウンブローではないので競技用のグリーンだとほぼ止まらないでしょう。

「上手くなれば勝手に操作できるようになる」
という言うのですが、それは球慣れして
器用になればどんなこともできるということで
幼少期から毎日のように球で遊んでいる人なら良いのですが
社会人から始めた人はそう簡単にできるものではありません。

シンプル打法で当たるのは超初心者にはとても嬉しいことなので
それで生徒がびっくりするのは良いのですが
そのままだとパー山の頂点を目指すことになり
いつか限界がきて大改造しなければならなくなります。

ご本人はとても才能のある器用なプロです。
しかし、素人が彼のレベルになるには、相当な球慣れが必要で
恐らくその差は一生縮まらないかもしれません。

球が芯に当たってゴルフの快感を知ったゴルファーは
最初からバーディー狙いのできる打法を習得されることを
お薦めします。










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