2014年12月5日金曜日

アマチュアで X だと硬すぎますか?


Question

シャフトが硬すぎると出るのはスライスが多いですか?

アマチュアでXだと硬すぎますか?
約50のヘッドスピードでSのシャフトを使っています
問題ありますか?


Answer

逆です。
柔らかいとスライスが出ます。
また、引っ掛けやフックも出やすくなります。

実際にHS50で振ってプレーされているのか
試打センターでマン振りして計測したのか分かりませんが
実際にゴルフ場で打っている時のHSが50ですと

50 x 1.40 x 4 = 280Y (ミート率を1.4とした場合)
50 x 1.48 x 4 = 296Y (ミート率を1.48とした場合)

で飛距離は280Y~296Y
でプレーされていることになりますがいかがでしょうか?

この速度で振っているのでしたら、Sでは柔らか過ぎて
スライスになるかと思います。
まして、最近のSは数年前のRと同じ程度の柔らかさの物もありますので
とてもその速度振ったらトウダウンしてまともに当たらないと思います。
また、当たったとしてもフェイスが開いたまま当たりますので
当然スライスが出るということです。

また、試打ブースで計測する場合には5くらいは
高めに出るように設定されていますので
マンぶりが50とすると、マイナス5にして45で
しかも9割の力で打つと40.5となります。

これだと226. 8Y~239.7Yという計算になりますので
この辺の飛距離が妥当なところではないでしょうか?

通常のアマチュアの飛距離はこのくらいです。
野球をされていた方でボディーターンが使える方は
もっと出ますが、普通の体型で我流だとこのくらいです。

さて、この速度は何を意味するかというと
メーカー推奨の柔らかいシャフトを奨められるのが普通なのですが
「貴方のHSは実際には40.5なのでRで良いですよ」というと
Rを持っている人は買い替えなくなりますので
HSを上乗せして速く見せて「45ですからSRかSがいいですよ」
と言って買い換えさせようとします。

これは販売側の販促テクニックの一つで
HSの遅い人は柔らかい物という理論を言いますが
90以上で回っている初心者にとっては
どんなシャフトを使ってもほとんどスコアは変わりません。

また、上乗せ計測器で測った人が増えてきたら
今度はRのシャフトにS表示をして試打をさせ
「十分にSでも打てますよ」と言って奨めてきます。

もともとHSに対するシャフトの硬さの分類を作った目的が
何度も買いなおさせるためですので
私のように最初から、どうせ練習すれば速くなるんだから
最初から硬いのを買っておけ! みたいな人は煙たい存在でしょう。

メーカーから稼がせてもらっているショップやゴルフのプロ達は
メーカーに反抗することができません。
また、オーバースペックだの、初心者がMBは生意気だの
販売店やクラブ理論家達はゴルファーを威圧してきますが
販売側に都合の良いデータばかり出して来る人達は
実際に60台で回れる人がほとんどいません。

さらに、トッププロの世界でしか必要ではない細かいポイントでの理論を
100を切っていない初心者達に押し付けても意味がありません。

私はどこのメーカーやショップとも関わりがないので言いますが
HSが遅い人はどんなシャフトでも使えます。
(机上のデータ主義道具オタクには反感をくらいますが・・)

逆にHSの早い人は柔らかいシャフトが使えませんので
(ただ、柔らかいシャフトで真っ直ぐに打つことはできますが
ゆっくりと振らなければ曲がりますので思った飛距離がでません)
最初から硬い物を一本持っていれば
どんなスピードにも対応できるということです。

硬いシャフトは確かに打感は良くありません。
芯を外すと衝撃が手に直接伝わってきますので
自信をなくす人は柔らかいシャフトで衝撃を吸収してもらっても良いのですが
精度を上げる練習の時にはその大切な情報を放棄していることになります。

まだスイングが定着していないゴルファーが試打をしても
その時の調子や環境によって打ち方が変わってしまい
どのクラブが良く当たるかすら分かりません。

分かるのは衝撃です。
芯を外しても衝撃が吸収されると、芯に当たっていると勘違いし
初心者は「うん、これは俺に合っている」と言って買い換えるのです。

試打会はそれが目的ですので、自分に合ったクラブは
ショットが安定した時に始めて分かることだということを頭に入れて試打してください。

アマチュアだろうが初心者だろうが、速く振りたい人は硬いシャフトでないと
使い物になりません。
しなりで跳ばそうとか、易しいクラブでミスを減らそうとかではなく
腕を磨いて飛距離と安定性を追求していくのがアスリートです。

硬いシャフトを使っていれば、いくら速く振ってもあとは腕しだいです。
技を磨き、筋力をつけてHSをどんどん上げてぶっ跳ばしてください。

ただし、全ては自己責任です。
打感が悪くて挫折するくらいなら、柔らかいシャフトで楽しむこともゴルフですので
そういう意味からはHSの遅い人は柔らかいシャフトという理論には大賛成です。










0 件のコメント :

コメントを投稿