Question
プロゴルファーのスイングを見ると、右肩を下げて、
野球のアンダースローのようにスイングしていますが、
その理由は右肩を下げてスイングする方が、
ボールに対してパワーを掛けられるからなのでしょうか?
Answer
素晴らしい観察力ですね。
日本では右肩が下がるとダフるとか
肩は水平に回せという古い理論が未だに定番となっているのですが
右肩を下げるメリットが洞察できていることはある意味才能かと思います。
右肩を下げる打法は実は左肩を上げて左手の吊り上げ効果と
ショルダープレインの軌道を縦にする効果もあるのです。
これによって高速で振ってもヒールトップしなくなったのです。
右肩を下げることによって右腕の伸ばし幅が増えて
より押し込みや突き刺しができるメリットが大きくなるので
飛距離を出さなければならない現代のコース設定に対応する
ひとつの方法として90年代以降世界は進化してきました。
これによって肩が開きすぎず、胸の正面でインパクトの形を作れるので
今では欧米のトップ選手達の主流となっています。
吊り上げ効果とはリリース速度を上げるひとつの技で
右手で突き刺すのと同時に左手は引き戻しをするとHSが上がりますが
そのときに左肩から腕全体を持ち上げて、クラブを吊り上げるような動きをします。
また、ショルダープレインを縦にすることによって
ヘッド、手、肩の軌道がより一面に近い状態となって
高速スイングにも耐えられる形を作る効果が大変貴重です。
ダウンスイングではできるだけ右肘を体に近づけて、
右腕のスナップ効果によって押し込みや突き刺し幅が大きくなり
よりリリース速度を上げることができますので
その分だけ飛距離を稼ぐことが可能になります。
背骨に対して直角に肩を回せと言われたのは70年代~80年代です。
ジャックニクラウスの時代のトップの位置が高い、前にある場合は
落下力で外回りしようとするヘッドを押さえつけていました。
ところが肩を縦軌道で回すことによって、思い切り振りに行っても
ヘッドが外回りをしてヒールトップすることがありません。
むしろ、高速で振った方がオンプレインになろうと自動的に軌道修正されるのです。
私はこのような理論書をまた見たことがありません。
三軌道一面化は実際にタイガーやマキロイ達がやっているにもかかわらず
それを見ても、30年も経っても、未だに理解すらできず、
解説する人がいないことがとても残念でなりません。
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