グリップの握る強さはどちらが正解？

Question

インパクト前から後ろにかけて直線部分を作って、
曲りの少ないドローを目指しています。

左手でボールを「押し出す」ことにこだわっているので、
グリップはがっちりとした握りにしていますが、
シングルの友人からグリップは軽めの握りがいいと言われました。

この場合、グリップの握る強さはどちらが正解なのでしょうか？？？


Answer

いろいろと独自の理論を展開されているようですが
インパクト前後を直線にするのは曲がりの少ないドローを
打つためやその効果のためではありません。

また、左手で押し出す動作にこだわるとは
どういう理由で、何の効果を狙って、なぜこだわるのかも
独自の持論によって作られた問題かと思います。

そして、それらのためにグリップの強さ、握力をどうするかという、
ほとんど関連のない三つの別問題が並べられました。

握力やグリップなどは初歩的なご質問です。
基礎をしっかりと習っていれば
このような疑問は湧かないはずですが
我流ゴルファーは考え方もスイング理論も、また練習方法や
動かし方、修正方法、診断方法などもほとんど間違っています。

まず、インパクト時にゆるゆるグリップで３００Ｙ跳ぶと思いますか？
軽めの握りでプロが３５０Ｙも出しているかどうか考えるだけで
当然わかるはずです。

ところが、スイングの最初から最後まで同じ握力で
振るのではありません。

打つ瞬間は思い切り握っていなければならないのですが
それまではゆるゆるにしておきます。

必要最低限の力でテイクバックから切り返し、そして
ビジネスゾーンになるまでは軽く握っておきます。

テイクバックはクラブ自体が正しい軌道を上がっていくことを
手の感触で感じながらトップに持っていきます。
このときにギュッと握っているとクラブがどこをどう通っているのか
手の感触では分からなくなってしまいます。

そして、切り替えしからは左手の親指のガイド、そして右手の指での
引き落としなどの力は加わりますが、それは握力とは別の力で
まだ握力としてはしっかりと握っていません。

しかし、その後のリリース開始時点からフォローの４時半までのビジネスゾーンは
マックスの握力で握ることでパワーが出るのです。（握り直し）

勝手な理論で、勝手に振って上手くなろうという甘い考え方が
典型的な我流です。
ご自身で洞察できる範囲内のことだけで解決しようとしているために
迷路に入り、空回りして無駄な時間を費やしているのです。

ゴルフは甘く見ると遠回りします。
一人で勝手な方法で上達しようとする姿勢から
まず改善されることをお奨めします。