2015年9月21日月曜日

「タメ」という言葉の意味


Question

タメの作り方の練習方法をアドバイス頂ければと思っています。
ネット、雑誌や各種DVDなどほぼ研究しましたがどうしても出来ません。

グリップエンドを刺すようにとか、トップから真下に引き
下ろす以外のアドバイスをお願いしたいです。

色々やってみて、自分では振り遅れて手を痛めるほどダフるのが怖いのかなと。
感覚的には、右腕をトップから左斜め下に内転させながら押し込む感じかなとも。
ただ、動画撮るとタメは出来ていないです。


Answer

タメという言葉はアバウトな表現で良く分かりませんので
ここでは統一してお話をしたいと思います。

タメとは切り替えし時のエネルギーの蓄積のふんばりとして考えます。
バンプ、ダンプ、ターンで表現される切り替えしからインパクトまでの
基本動作のバンプの一部であると考えます。

バンプとは左のお尻を後の打席方向に突き出す動きを言うのですが
この時に同時に手を下ろさず、肩を回さず、捻った上半身を
腰の突き出しによってさらに張りを作ることを意味します。

この張りによってエネルギーが蓄積され、いわゆるタメができるのです。
したがって、一瞬ですがトップで止まっているような「間」ができるため
タメているのか休んでいるのか見た目では良く分かりません。

日本語で表現されるこのタメとは、間合いなどの時間的なことを言う人もいて
一瞬止まれば良いと思っている人も沢山います。
またレッスンプロも時間的な間合いのことしか言わない人もいるようです。

ところが、切り替えし時でのパワーの出し方はとても重要で
ヘッドがトップに到達する前に体重移動は開始し、バンプが始まって
トップでは捻った上半身をさらに捻り、その上上半身の筋肉を縮めて圧縮するようにして
その反発力をつかって一気に爆発させます。


グリップエンドを刺す動作や縦振りとは違う動作ですので
それらは別物としての基礎動作の習得が必要です。

また、右腕の使い方も習得して、押し込みなども
タメとは全く違う部位の違うタイミングですので、これも別物として習得してください。

このバンプの動作は上半身のパワーのタメもありますが
マキロイやジェイソンデイなどの右足の蹴りを使って打つ打法では
下半身でもタメも作ります。

それがゴルフの踏み込みです。
トラがジャンプするときに一度体を落として沈みこんでからジャンプします。
また、野球のバッティングは体重を左に移動し、左足で地面を踏み込むのですが
ゴルフの踏み込みはこの両方の動作が入っています。

この下半身の踏み込みと上半身のタメによってバンプという一つの技が完成し
正確な動きとタイミングを合わせることで初めてその効果を発揮しますので
雑誌やDVDでどこまで正確に解説しているか分かりませんが
モダン打法はこの動きにプラス、ワインディングという技法によってパワーをタメますので
さらに難易度が高い動きに進化しています。

このように、独学での研究はクラシカル時代の基本動作にすら到達できないということです。
手探りで試行錯誤しても、とても到達できるような状態ではありません。

あくまでも独学ということでしたら、リゾートスイングなどのシンプルで
オーソドックスな打法を習得されると完成できる可能性がありますので
DR230Yで6000Y程度のコースでショートゲームを磨いて
両手シングルになるような目標にされると良いかと思います。











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