2015年9月29日火曜日
つま先上がりでアイアンは左、UTは右に出る
Question
ゴルフでつま先上がりのラフで打った時に5番アイアンだと目標より左方向に行くのに、
5番ユーティリティだとかなり右方向に飛んでしまうのはどうしてか全く分からず、
先日もOB2発打ってしまい困っています。誰か教えて下さい。
Answer
つま先上がりというのはフェイスは自然に左を向きます。
リーディングエッジがスクエアでも、ヘッドを上げていくとフェイス面は
どんどん左を向いていきます。
これに無頓着な人は、つま先上がりだと何で左に行くんだろうとか
フックするんだとうかと悩んでいるだけです。
そのために、球を右に置いてハーフショットというのが定番ですが
フルショットをするにはフェイス面をスクエアに握り直す必要があります。
また、UTはなぜ右に行くかです。
それはシャフトに問題がある場合があります。
本来、ウッドはアイアンの流れで長さを作るのが基本なのですが
DRをやたらと長くしてしまった現在では、その帳尻を合わせるために
UTをウッドに合わせるとアイアンと合わず、アイアンに合わせるとウッドと合わない
という中途半端な状況になっています。
また、シャフトの硬さもアイアンは硬いのに、UTやウッドになると
極端に柔らかい物を純正として販売することで売り上げを上げますので
本来はシャフトもアイアンと同じような硬さにしないと使えません。
短いUTでしたらDGのX-100程度で良いのですが
さらに長くなってウッド程度になったら、スティールよりも硬い
カーボンシャフトを入れる必要があります。
現在、UTもウッドもアイアンと同じ流れの振動数を出すシャフトは
純正として装着しておらず、特注するか買ってすぐ工房で交換になります。
アイアンがDGなのに、UTがSやRでは話になりません。
グニャグニャのシャフトでヘッドが戻りきらずに右を向くのです。
イニシャル・フィティングで振動数を一直線にしていないセットでは
同じスイングで真っ直ぐ打つことはできませんので、
中級になる頃にはライ角、シャフトの長さ、振動数などを
13本全てがセットとして均一にバランスが取れているように
調整をする必要があります。
また、アイアンは番手ごとに0.5度ずつのライ角を変えてありますが
アイアンからUT,UTからウッドとなるとライ角は合っておらず
その流れになっていません。
13本がぴったりと合ったセットをいかに作るかです。
現在の販促テクニックでグシャグシャにされたクラブ理論は
スイング理論から見てもとんでもないセッティングになっており
ワンスイングができない状態です。
しかし、90を切る段階まではあまり道具は関係ありませんので
上級に進む段階で調整しても構いません。
私がお奨めするのは、まず購入した時のイニシャル・フィティングと
上級になる段階で高度なフィティングの二回です。
初心者の段階では日替わりスイングですので、
ピンをデッドに習ったり、ウッドで乗せてくるようなことはできませんし
道具のばらつき以前にまず芯に当てることが先決です。
ご質問のように、スイングが安定してきて、どうもおかしい
と疑問に思う段階になった方は、ぜひ13本が統一された
本来のクラブセッティングに調整をされることをお奨めします。
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