2015年9月30日水曜日

ワンスイングで打つとDRだけスライスする


Question

ドライバーとアイアンで全く同じようにスイングをしていました。
その結果ドライバーではヘッドが返り切らずスライスがおきます。

これの改善方法として私が考えているのは、アイアンよりもより捻転差をつくる、
コックのリリースを早くするということを意識しようと思っていますが、
その他意見ございましたらよろしくお願いします。


Answer

これも我流ゴルファーの無駄な遠回りですね。
基礎を習わず、基礎練習をしていないゴルファーは
このようにまともな打球がなかなかでないものです。

まず、アイアンとDRを同じように打つというのは
ワンスイング理論として正しいのですが
違う点がいくつかあります。
それはスタンス幅、前傾角度、そしてトップの深さです。

ここでDRがスライスになる症状は、
練習中のアイアンのトップが深すぎることが原因のひとつです。

ショートアイアンで水平に上げて打っている人を
練習場で良く見るのですが、HSも出て実に気持ちよく打てるのです。
自分では見えないので、オーバースイングになっていても気がつきません。

何の指導もなく、看てもらわずに勝手に練習をしていると
聞きかじった練習法として、7番アイアンでスイングフォームを作るとして
まずはアイアンから練習を我流で始めます。

そして、当たらないのでどんどん力が入っていき、体が温まる頃には
トップでシャフトが水平になるほど深くまで上げてしまいます。

ところが、このタイミングとリリースポイント、リリース速度のままだと
DRはヘッドが床に着くくらい深くしないと合わなくなってしまいます。

DRを水平の位置から切り返すように打つには、
ショートアイアンは60度ほどの浅い位置から下ろさないと
打球はまっすぐに揃いません。

これはゴルフの基本であって原理ですので、
このような基礎をしっかりと身に着けることが最重要なのです。

アイアンよりも捻転差を作るとありますが、上半身と下半身のことでしょうか?
要するにDRはもっと体を回せということなのか、それとも
ダウンスイングで腰を開いてから打つまでの時間差を大きくする
という意味なのでしょうか?

また、コックのリリースを早くするとは、速度を速くするのか、
開始を早くするのかどちらでしょうか?
リリース開始ポイントを早くするとダフって当たらなくなり
時間差を変えるとしたら13本分覚えなければなりません。

また、リリース速度をDRだけ速くするのはかなりの遠回りになります。
20年も練習すれば、全てのクラブを同じ深さにして
力加減を変えて真っ直ぐに跳ばすことは可能ですが、
そんな遠回りをわざわざしている暇はありません。

全ての番手が同じ力とリズムやテンポで打てるように
ゴルフはそのクラブが設計されていますので、それに従って打つことが基本です。

持論で色々な問題を解決しようとして、自分の好きな理論だけ取り入れる
という我流打法は、その考え方自体に無理があります。
ゴルフの原理をしっかりと勉強し、一つ一つの動きを教科書通りに習得し
自分に合っているいないとかではなく、基礎練習をして鍛えることから
上達の道が開けてきます。

自然が一番いいとか、このほうがやり易いとかで勝手な動きをする人がいますが
200年掛かけても頂点の打法をマスターすることはできないでしょう。

また、長くて柔らかいDRと、スティールの固いショートアイアンを同じ力で振れば
いくらトップの深さを変えてもこのようなことが起きることがあります。

まずは、聞きたい話だけ聞くという態度を改めて
売れれば何でも作るメーカーの屁理屈、何度でも買い換えさせるショップ、
高いシャフトを売りつける工房、素人レベルの雑誌記事、中級レベルのレッスンプロ、
頭でっかちな道具オタク、しったかぶりの教え魔、そしてそのような人達から
聞きかじった友人や先輩の助言などは、決して鵜呑みにしないことも大切です。








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