2015年9月3日木曜日

インパクト時の左手首の形


Question

左手(手首)の返し方についてお尋ねします。
わたしは右打ちで、グリップはほぼスクエアです。
アドレス時の左手首は、前腕と左手甲の関係は完全にまっすぐではなく、
ごく僅かながら甲側へ折れている状態です。

この形のままバックスイングし、インパクトに戻ってきますと、
腰の左方向へのスライドとともにグリップの位置も左へ寄って
(ハンドファーストの形)いるため、
クラブフェースがハンドファーストの分だけ開いてしまいます。

わたしはこれまで、その開きをカバーするため、
ダウンスイングのトップからインパクトを迎えるまでの間に、
左前腕と左手甲の関係をまっすぐにすることでクラブフェースを閉じていました。
ところが最近、それではいけないという記述に出会い、迷っています。
この問題をどういう方法で解決することが正しいのでしょうか?
よろしくお願いします。


Answer

結論から言えば打法によって違います。

左手の手首はアドレス時には甲側に多少曲がっています。
ハンドファースト度を大きくするにはインパクトで
これを逆に甲側が山になるようにします。

球が左にあるほど、また低い球を打つときほど手首を山にした形となり
タイガーのスティンガーショットなどはその形によって3Wでもハンドファーストで
ロフトが立った状態でインパクトとなっています。

タイガーウッズのアイアンなどは8度も立てて打っているそうですので
非常に出球が低く、しかもダウンブロー度が大きいので
途中で吹き上がってふんわりと落ちる球が打てるのです。

これを作るにはテイクバックの7時の位置で左手首を真っ直ぐにします。
アーリーコックと言われる動きはヘッドからあげて、まずこの左手首の形を作り
そのままテイクバックしてトップからそのままの形で下ろして打ちます。

したがって、トップではクロスにならずにスクエアないしレイドオフになり
ダウンブロー度が大きくなって止まり易い球になるために
現代の打法の主流となっています。

インパクトの瞬間に左腕のローテーションだけでフェイスを閉めるには
アドレス時の手首の角度をそのままにすることなので
トップでは多少クロスに入り、ヘッドの軌道は多少アップライトになって
オーソドックスなスイングに近いことになります。

いずれにせよ、ローテーションと手首の角度によって
フェイスの方向が決まりますので、
その度合いは時代や打法によってさまざまです。

手首をアドレス時の角度のままにしてインパクトにするとしたら
もともとダウンブロー度が少ないだけではなく、
長い番手になるほどさらに低下しますので
祓い打ちとなってウッドで止める打ち方はできなくなってしまいます。

グリップがストロングほど手首は甲側に曲がって見えることもあり
一概にどの角度で握るのが良いかは結論が出ていない状態の
きわどい部分であることは事実です。

ただ、どの番手もダウンブローで打ちたい、ハンドファーストで
低く打って止まり易い球を打ちたいというのでしたら
手首を伸ばすか、むしろ山にしてインパクトの形を作る方が効果的だと思います。











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