2015年10月6日火曜日

高さはスイング角度を変えるのか


Question

アイアンとか角度がそれぞれ違いますが、
打ち方(スイングの角度とか)って基本同じなんでしょうか?
同じスイングをして、クラブの角度によって上がる高さとか調節する感じですか?


Answer

各番手はロフトの角度が違うだけではありません。
シャフトの長さが違います。

全て同じ長さにしたクラブがその昔あったのですが
これでは力で調整しないと10Y刻みにならなかったそうです。

それで、現在のクラブ設定は長さを変えることによって
前傾角度が違い、短距離の場合には前傾角度を寝かせて
体が苦しいのでストロークが小さくなって飛距離を抑える部分もあるのです。
前傾姿勢が寝ているほど体は回すのがきつくなります。
しかも、シャフトが短い分だけHSも遅くなります。

また、スタンス幅を狭くすることで体重移動が少なくなり
ショートアイアンはそこでも飛距離を抑える効果があり、
この全ての効果によって初めてロフトの4度差で10Yおきの差になるのです。

このような設計で全てのクラブにおいて同じに振っても方向も距離も
一定になるようになっていますので
スタンス幅と前傾角度、そしてトップの深さを番手ごとに変え
その設計通りに使うことが大切です。

これがジャックにクラウスのいうワンスイングです。
スイング開始から終わりまでの時間は各番手まったく同じです。
リズムもテンポも全く一緒にすることで混乱を避け
機械的に打つことが可能となります。

トップの深さは前傾が寝るほど回らなくなって自然に浅くなりますので
一定の体の張りで打つとちょうどよくなります。
各番手ごとにトップの深さが違いますが、その軌道距離が違うにも関わらず
始動と終わりまでの時間が同じということは、速度が違います。
これによっても飛距離の差を作っていることになります。

したがって、基礎のスタンスや姿勢などは最初に習得しておくべき基礎で
この基礎ができていないとショートアイアンが当たっている時にはDRがダメ
DRが当たっている時にはショートアイアンが当たらないという症状になります。

また、飛距離だけではなく高さも番手ごとにロフト角度が違いますので
自然にロフトの角度によって短い番手ほど上がるのです。
打ち方を変えたり、セットアップを変える必要はありません。
そのまま、同じように打つだけです。

このように、クラブ設計と打法の関係は緻密に計算され
確立され、それを実証したのがメジャー18勝の歴代記録を持つ
ジャックニクラウス選手の推奨するワンスイング理論です。

そして、ヘッドの入射角の場合は体は番手ごとにセットアップが違いますが
動作はまったく同じにしても、ヘッドは短い番手ほど鋭角に降りてきます。
それはシャフトが短い分だけ軌道円弧が小さいからです。

アイアンは打ち込んで、DRは払うと言われるのはこの違いだけで
実際にはワンスイングということなのです。
それをわざとアイアンでは打ち込んで、DRでは祓おうとすると
スイング動作自体が崩れることになりますので要注意です。








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