2016年1月16日土曜日

ちょうど良い位置にヘッドを下ろすには


Question

クラブの最下点。
右手一本で素振りすると右足かかと前(右腰前)あたりの
地面にぶつかります。
左手一本だとその逆に左足かかと前です。
普通にアドレスしたときに中央(丁度良い位置)にヘッドがおりるようにするための注意点。
わかるかたアドバイスください。


Answer

ゴルフはそんな簡単なものではありません。

まず、最下点を決めるのはヘッドと手の位置関係だけではないのです。
右手だけで振って、左手だけで振って、その中間などと
単純な発想だとゴルフはできません。
まずはこの我流の考え方から修正する必要があります。


手とヘッドの位置関係は大変重要なことは事実です。
ハンドファーストなのかハンドレイトなのかによって最下点はいくらでも変わります。

また、手の位置を左右するのは体重移動(体の位置)です。
そして体の開き具合によっても手の位置が左右されます。

さらに高低差があります。
構えた時の肩の高さ、アームシャフト角、軌道など
いろいろな部位の位置やタイミングによって最下点はいくらでも変わります。

人間の体はぐにゃぐにゃですので、肩の位置を一定にして構えた時と
インパクトの時の位置を一定にしたり、また
アームシャフト角が伸びた分だけ肩をあげたりする度合いによって
ヘッドはダフり軌道になったり、トップ軌道になったりします。

同じようにアームシャフト角が伸びればその分だけヘッドは
ダフリ軌道として円弧が大きくなり、インサイドから入れば
手の位置が左右だけではなく手前にあるだけでダフり易くなります。

そして、なんといっても大切なのはリリース時期です。
リリースポイントが早いとダフります。

クラブは重いので、普通に振ればコックはすぐにリリースされ
ヘッドは構えた形ではなく、早めに落ちてきます。
したがって、構えた形で打とうとするとヘッドは早く落ちますので、
リリース開始地点を遅らせる必要があります。

また、シャフトがしなりますので、トウダウという現象が起き
ヘッドが下がってダフり軌道になることもあるのです。

そして軸のブレ、肩の軌道のブレ、手の軌道のブレ、ヘッドの軌道のブレ
とあらゆる障害によってヘッドは降りてきます。

これらを考えるとジャストミートするのは奇跡に近い物がありますので
たた単純に左腕だけで打って練習すればダフらないようになるとか
右手だけで練習しようなどという発想は、それがすべてではないことが
お分かりいただけたかと思います。


ジャストミートさせるにはこれらの部位の位置とタイミングにより
いくらでもミート地点があることがお分かりだと思います。
その無数にあるミート地点のどこにするかを決める作業があります。

それは独学でしたら画像を見ながらフォームチェックです。
ご自身が理想とする形、綺麗なフォームになっていて満足する形で
インパクトされる位置に決めて、それを定着させる作業です。

このときに方向調整や精度を上げる練習も同時に行えますので
動画を毎回撮りながら違うフォームにならないように気をつけて
この作業を継続させ、安定するまで行います。

この作業は恐らく2~3年は最低掛かると思いますので
崩れたとき、忘れたときなどにもすぐに修正ができる知識や技術を養い
根気良く反復することが大切です。


また、分解ドリル方式で実技を受講された場合には
それぞれの部位の動きやタイミングをひとつずつ定着させながら積み上げますので
理想のフォームや基本動作習得と同時に定着や精度アップ作業が行われており、
さらに間違った動きをしないように毎回レッスンで修正してもらいながら
下手を固めることなく、着実に最短で理想を定着させていくことが可能です。

固まるまではいつでも簡単に忘れたり崩れたりしますので
一度できたフォームは定着するまでは大切に、大事に大事に保存し
固めて行くようにすることが大切です。








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