2016年1月25日月曜日

DGのX100はオーバースペックではないか?


Question

アイアンのシャフトについて
7年前に始めたときに買ったのがDGs200のマッスルバックx-blade901です。
最近競技に参加しており、アイアンを少し優しいものにできないか検討中ですが、
キャビティのs200を試打しても柔らかく感じたりひっかけがひどい時があり、
色々調べたら901は5iで37.5インチですので短いので硬く感じるそうです。
試しに4iのみJ15CBのDGX100イシューを購入し使ったら
結構よかったのセットの購入を検討中ですがx100オーバースペックではないか?
どうでしょうか。参考意見で構いません。
スイングは切り返しで力を入れてしまう事が多いです。DRHS49前後


Answer

同じシャフトでも長い番手ほどしなります。
シャフトの硬さはその物だけではなく、ヘッドの重さや長さなどを入れた
振動数で測るとより正確に比較できます。

DG(*)はその昔Sだけでも4種類ありました。
S100,S200,S300,S400です。
これは製造過程でのバラつきによって分けていたといいます。

シャフトは一枚の板を丸めて溶接し、表だけ磨いて平らにし
裏側は背骨のように鉄のスパインがついたままで落とされていません。
溶接時にどれだけ鉄を使ったかでバラつきがあり、
出来上がったシャフトを計ると全て重さが違うのです。
(したがって挿し方によってはしなり具合も違う)

これを重さ別に大体4種類に分類し、100とか400のシールを貼っただけで
スペック表示のようにぴたりと合った物はほとんどありませんでした。

最近は200と300だけにはなりましたが
それだけ技術が進歩しているとは思います。
カーボンでも手巻きだと聞きますし、クラフトマンが3本仕入れて
使えるのはそのうちの1本だという人もいるくらいです。
決して、スペックおたくが騒いでいるような
精密な世界ではないことをまず念頭に置いてください。

さらに、オーバースペック理論は販売者側が自分達に有利になるように
都合の良いデータだけ集めて販売を促進するための刷り込みです。
やわらかいシャフトは確かに速く振る人には使い物になりません。
ところが硬いシャフトは万人が使えるのです。

野球のバットでゴルフクラブほどしなるのを見たことがありますか?
子供が野球をやっていますが、しなりで飛ばすっていうバットが
あるのなら、その考え方も良いかと思うのですが
手で曲げてしなるほど柔らかいバットは見たことがありません。

なぜなのでしょうか?
それはどんなにHSが遅い子供でも固いバットが使えるからです。

テニスのラケットはどうでしょうか?
しならせたら飛びますよ!
でも硬いですよね。

しなりで跳ばすという考え方自体が甘いことも指摘しておきます。
飛距離は技術7と筋肉3で、シャフトのしなりは計算しません。
シャフトが柔らかいとどこに飛んでいるか分からないからです。

シャフトが全く曲がらないとしたら、トウダウンも、ヘッドローテーションも
衝撃のたわみもなくなって、動かした通りに当てられることになります。
机上の理想論ではありますが、理屈では誤差がなくなるので
正確性から見たら当然それが優れていることになります。

今はほとんど使わなくなりましたが、DGのウッド用があります。
現在ではUTくらいまでは使いますが、総重量を軽くするために
カーボンでもスティールより硬い物を使うようになりました。

ウッドでRを使っているゴルファーならこのスティールでも十分ですが
ほかのクラブとの総重量を一直線にしようとしたら、最近は軽く作るのが
流行っていますので、合わないかも知れません。

競技に出られている若い男性なら、方向重視の硬い物を選んでください。
どうしても易しいアイアンにしたいのでしたらハーフキャベティーはどうでしょう?
しっかりダウンブローに打てばMB同様にバックスピンが掛かる物もあるようです。

また、販促テクニックも知っておくと科学的な基準で選び易くなるでしょう。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=5157003&id=78881517







(*)DG=ダイナミック・ゴールドと呼ばれている鉄製のシャフトの種類





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