2016年4月3日日曜日

トップで左かかとを上げる理由


Question

スイングの時に左足のかかとをトップに向けて浮かせて、
インパクトの時に下ろすメリットとデメリットはなんですか?
プロでも浮かせる人とそうでない人がいますが。


Answer

左かかとを上げたのはクラシックや中期時代の打法です。
現在は上げない打法が主流です。

クラシック時代にはかかとを上げて膝を内側に入れました。
これによって腰が良く回るからです。
そして、腰の回転を抑えるために中期では膝を前に出しました。
体に張りを持たせるためです。

現在はもっと腰を止めるためにべた足で20度ほどしか回しません。
これがワインディングという技術で軌道が安定し、
ダウンスイングの速度を上げる技術で90年代後半から
欧米選手の間では主流となっています。

クラシカル時代は腰は45度に回して右股間に乗せて
体重移動して今度は左股間に乗せるという下半身の動きをしていました。
これは体の硬い人や肩が良く回らない人には楽に回せるメリットがあったのですが
体の緩みで軌道や軸がブレ易いというデメリットがありました。

現在のワインディングは体の張りをマックスに作ることができて
軌道が安定しパワーが出るのですが、張りが強くてトップで止まっていられないため
体重移動やバンプ、切り替えしと素早く動かないとタイミングが合わないので
難易度が上がるというデメリットがあります。

かかとを上げて着地する時に内側にすると、フィニッシュで左脚が捻じれないので
膝に負担が掛からないというメリットもあります。

最近では左足を浮かせて、着地する時に同じような踵が内側に入るような形にして
捻じれを軽減している選手もいますので、この辺は個人の価値観で選択すれば良いでしょう。







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