2016年5月1日日曜日

体で打つとはどういうこと?


Question

ゴルフのスイングについてです。
いわゆる『手ではなくて体で打つ』とは要は
ダウンスイングを左足の踏み込みで開始することでしょうか?
そもそも『体で打つ』は正しいのでしょうか?


Answer

日本は感覚で表現することがレベルが高いとか、
通だとか思われる傾向にあります。
言葉少なく、沈黙が美徳とされる文化ですので、言葉をやたらと省略し
科学的な解説や具体的な表現をせず、感覚的な表現を使う傾向にあります。

確かに「体で打つ」なんてことはできません。
表現が曖昧なことはこのうえない日本的な表現です。

それを言うなら、「体を使って打つ」というべきでしょう。
あとは腰で打つとか、体重移動で打つとか、色々な事をいいますが
「~を使って」が抜けており、言わなくても分かるようになっていて
面倒だから言わない人もいます。

さて、言語学はこのくらいにして、内容にいきましょう。
体を使うとはどういうことなのかです。


体を使うというのも正確にはちょっと違います。
正しくは「全身を使って打つ」と言って欲しいものです。

それは手や腕だけではなく、腰や胴回り、脚などをふんだんに使って打つことで
現在のプロ達が出す飛距離を出すことができるからです。

この全身を使うとは、簡単に日本的にいうと、弓とムチです。
体全体を弓にして、そこからクラブという矢を放つことでパワーを出し、
足からヘッドまでをムチにして、そのしなりでHSを上げるというのがこれです。

飛距離を出すにはほぼ全身の筋肉を使うのですが、特に
エネルギーをタメて一気に放つという使い方がバンプ時のタメです。

胴は「捻じり」、「弓反り」、「圧縮」の三つによってパワーがタメられ
肩が最後まで開かずに一気に開放されて、レイトヒティングという技の
一部の動きになるのです。

また、この回転速度を上げるために右足の蹴りによって腰が加速し、
体重移動、腰の回転や踏み込み、吊り上げ等によって勢いがつくのです。

このように、体のあらゆる筋肉を使ってヘHSを上げたり
当たる瞬間の重量を上げたりするためにいろいろな方法で
パワーを出す事ができるのです。

上げて下ろすだけとか、クラブが常に体の前にある打てだとか
体重移動せずにクラブを落下させろとか、横振りをしろという打ち方がいわゆる手打ちで
脚や体全体を使わずに打てるのですが、それでは飛距離に限界を作っているのです。

それぞれの部位の正しい使い方を覚えて、全身で無理なく
最小の力で最大の効果を出す効率の良いスイングを目指しましょう。








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