2016年5月27日金曜日

左脚を伸ばして、どうして打てるのでしょうか?


Question

疑問!!ドライバーショットの時(その他のクラブでも)
膝を軽く曲げてアドレスしているのに打った瞬間
左足がピンと伸びているプロや上手な人の写真を見るのですが
曲げているのがピンと伸びたら頭の位置が変わり
ボールを的確に打つことができないと思うのですが
なぜ?上手く打てるのですか???


Answer

まず、左膝を伸ばす理由ですが、それは勢いを付ける効果です。
ブランコを漕いでいる時のことを思い浮かべてください。
最下点に到達ずる前に瞬時に漕ぎます。

これによって振り子の幅が大きくなるのと同じで、打つ前に
両足でブランコのように曲げた膝を伸ばすと漕ぐ勢いがつきます。
また、頭を残して左膝を伸ばすと体の左側全体に張りができ
弓効果によって体のしなりを使うことができるのです。

ところがゴルフはこの勢いだけではなく、ボディーターンとして腰を開き
さらに横の回転を増やしてHSを上げるという動作も欲しいのです。
したがって、左脚はブランコ効果、そして右脚は蹴りやツッパリによって腰の回転と
両方の脚に違う役割りを持たせた打法がより効率的な打法となるのです。

その効果とは体重移動を左にする際に、左の膝を伸ばし始め、
直後に右足で蹴ってから腰、肩を回すという、下からの力を上に伝える動きによって
体がムチのように捻じれしなりを起こし、スイングにスピードが出ることです。

中期時代には膝は曲げたままでした。
これは腰の回転だけで打っており、弓効果はあまりありませんでした。
シンプルで安定し易いのでそれが主流でした。

モダン打法はそれにさらに飛距離を出す動きを取り入れてきたために
欧米選手の平均飛距離はこの30年で30~40Y伸びているのです。

ただ、左脚でも蹴って勢いをさらに出そうとする打法があるのですが
これは左膝を傷めることがありますので要注意です。
あるいは両脚で同時に蹴って、ブランコ効果だけで腰の開きによる
ムチ効果を出さない打法もありますが、ブランコ漕ぎ効果は一瞬ですが
腰の開きによるムチ効果は力の入っている時間が長いのでパワーが違います。

ただ、下半身で蹴っても伸ばしても、インパクトで
そこの位置に戻ってくれば当たることや、ほかで長さを調整すれば当たりるのです。

また、下半身は上下しても、軸の上部が上下しなければ影響はありません。
L トンプソン選手などは両足で蹴っていますが、世界ランク1位になるほど安定し
その結果を出していますので現時点では判断が難しいところです。

また、体格や筋力で飛ばしている可能性は高いのですが
両脚蹴り効果ではないという証明も困難です。

オーソドックスな打法ではこの脚を伸ばさず、腰を上げず、
したがって上半身も上下運動をせずに打つのが教科書でした。
ところが、飛距離を要求される現代では、それではおとなし過ぎて
飛距離の勝負には勝てなくなっています。

そこで下半身をわざと上下させて、漕ぎ効果と弓効果を得る傾向にあります。
この際、インパクト時に逆に頭を下げて浮かないようにして調整することも可能ですが、
理想はバンプで左のお尻を突き出して、上に上がる力を後ろに回し
その勢いで腰を開いてさらにパワーを出すという作業を行っています。

これらの打法は全て正解です。
ただ、見た目のきれいさなどから、難易度は多少高いのですが、
はやはりマキロイやアダムスコット、ジェイソンデイなどの
現在世界の男子主流打法の下半身動作をお奨めしたいと思います。

ただ、どの打法にしても定着にはそれなりの回数だけ
正しい動きの反復をしなければなりません。

どんなスイングでもゆっくりやればできるはずです。
ゆっくりと100回やりましたか?
正しい動きで1000回反復しましたか?
その動きを3週間継続しましたか?
3ヶ月毎日練習したのでしょうか。

ゴルフに特効薬はありません。
地道なことをコツコツとやるしかないのです。
まずはその姿勢から改革する必要があるのかも知れませんね。










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