2016年8月26日金曜日

肩が開く癖がなおりません


Question

肩が開く癖がなおりません。
何か良い練習方法、意識する事はありますか?


Answer

誰でも最初は肩が先回りします。
ではなぜ肩が開き過ぎるとNGなのでしょうか?

まず、効率が落ちる理由の一つに最後まで力が使えない事があります。
腰が回りっぱなしの打ち方では、デンデン太鼓のように
胴体が回転し、その後から腕がそれに引っ張られて来て
その勢いで打つことになります。

この時に腰は45度開くと、そこからは力が入らず
肩は90度開いてしまってやっとインパクトというところまで
開く柔らかさを我々は持っています。
とくに女子には多く見られます。

これはある程度は仕方がないのですが、回転させる力が
途中で終わってしまい、インパクトまでは惰性で動いていることになります。

そこで、腕や手は体の回転に引っ張られて終わるのではなく
胴回りの筋肉によって途中で胴を追い越せば、さらに力が入り
スピードを上げることができます。

多くのプロ選手達は、この開いた腰を止めて上半身を走らせたり
右足で蹴って腰を逆回転させて、インパクト後まで上半身を回転させる力を
増強していく事ができるのです。

デンデン太鼓で打つ場合には、この最後の力が入っていないので
最後の押し込みは胸が目標を向いた形で終わってしまい、
球をつぶす重量が増えません。

そこで、腰は先回りし、肩はまだ半分後ろを向いたままの体勢で
胴回りの筋肉で腰を逆に回転させながら上半身を順回転させて走らせ
右肩を落として右腕と右脚の力で落とし押しと押し込みをすると
インパクトを過ぎても惰性などの勢いだけではなく、しっかりと
最後まで力を入れることができます。


また、大切なのはタイミング調整です。
肩の開き具合とインパクトのタイミングによって
球の方向が変わりますので、これを一定にする必要があります。

どこで合わせても球はまっすぐに飛びます。
インパクトで90度まで肩が開いて、胸が目標方向に向いているのに
それでもタイミングを合わせれば打てるのです。

ところが、そのタイミングは一生一定ではないのです。
毎日でも変わるのがこのタイミングです。

それを毎朝調整しながらその仕上がりによって成績が変わりますので
タイミング調整は一生つきまとう準備運動のようなものです。

そのタイミングをどこで合わせるかは何かの指針や基準が必要です。
肩が8度先回りしているところでインパクトなのか、14度なのか
あるいは50度なのかは人によって違います。

そして、この開き具合は筋肉量や体調によって変わったり崩れたりしますので
崩れたときに、どこに戻せば良いのかが分からなくなることがあります。
DRの方向が悪く、不調だという選手は非常に多いのですが
方向調整にはこのほかにもいくつかの調整ヶ所があります。

その中の一つとしてインパクトでは肩のラインはスクエア(正面を向く)
すなわち、肩の開きは0度のアドレス時と同じというのが教科書です。
0度は見ればすぐに誰でも分かります。
26度なのか28度なのかは見てすぐには分かりません。

毎朝自分で調整するのに、動画で撮って自分でも修正できるのが
この簡単な基準となる0度なのです。


そしてまた、極端に考えてみると分かりますが、
トップでまず肩を回してから下ろして来るとフェイドになります。
これを治そうとジャンク理論によってインサイドアウトに無理やり振ると
三角形をつぶさなければなりません。
そして腕が余って絡み、上手く下ろして来れなくなるのです。

この状態では引き落としや落とし押しなどの速度を上げる技が
半分も使えなくなってしまいます。
これらの理由によって効率が悪いといわれているのです。


ほとんどのゴルファーは勘違いしています。
球を右から左にクラブを横に振って打つのだと思っているのです。
これが大きな間違いです。

クラブは縦に落とすのです。
肩を開かずに手を落として、最後に肩が回るのです。
これは背面打ちで練習するとその感覚をつかむことができます。

テイクバックで後ろを向き、トップでは肩をそのままにしながら
手だけ落として打つのが背面打ちです。

ほとんどの人は横振りで打とうとしまが、
薪割りの原理で縦の方が力が入るのです。

トップの体勢からまず体重移動をし、直後に腕を下ろして
腰の辺りで肩を回す感覚で振ると、肩が開く癖が治ると思います。





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