2016年8月7日日曜日
体が開いてスライスしてしまいます
Question
どうしてもスイングしてる時、体が開いてスライス、ミスショットしてしまいます。
体を開かないようにするにはどういう練習をすればいいですか?
その際、ダウンスイングの時右足の膝は目標方向を向いたほうがいいのですか?
Answer
問題はスライスですね。
今回は応急処置ではなく、根本的に思い切り振っても
スライスにならないフォームをお話します。
まずはそれ以前に、体が開くのが原因だ
ということは確証がありますか?
我流ゴルファーの悪いところで、自分の好きなことだけやって
自分で診断し、持論でそれを解決しようと思考錯誤し
暗黒の迷路に入って自ら遠回りすることです。
スライスの原因は体の開きだけではありません。
あらゆる理由があってフェイスが開いたま当たるのです。
その原因を特定することがまず先決です。
そしてまた、その原因が複数の場合もありうるのです。
スライスの原因はまずタイミングです。
フェイスがスクエアに戻るタイミングが遅い事がまずあります。
それをスクエアにすれば治るのです。
ではどうしてそのタイミングが遅くなるのでしょうか?
フェイスが開いたまま閉じない理由の一つに
いわゆる俗にいう振り遅れがあります。
この振り遅れは何が原因かというと、ヘッドが遠回りして
横振りになっていることが一つあります。
通常、満振りしたりすると手の速度は上がるのですが、
ヘッドの速度が上がらず、横振り状態で球に当てに行く形となります。
力を入れれば入れるほどこの現象がひどくなるので
スライスが治らないのです。
実は体の使い方と腕の下ろし方で、自然に勝手にクラブが
落ちて来てもぴたりとタイミングが合う場所があります。
力で無理やりにリリースをすると飛距離が出て、もちろんこの力も
利用しないと350Yとかは飛びませんが、
筋力でリリース速度を上げることなく、重力をも利用した自然落下だけで
勝手にリリースされてタイミングが合うフォームがあるのです。
まず、その原理を知ることです。
それは、慣性モーメントの原理です。
回転する物は軸に近いほど少ない力で速く回るという法則です。
要するに、ヘッドが遠回りをすると、それだけ時間が掛かるのです。
したがて、ヘッドの引き寄せという動作が基本動作にあり
できるだけ体の近くをヘッド通るフォームにするのです。
また、人の力は横ではなく縦に下ろす力の方が強いのです。
薪割りは縦です。
薪を横にして横振りで割る人はいません。
重力を使って縦に割るのです。
クラブや腕の重みを利用して、それにプラス筋力で落とすのが
もっとも効果的なのです。
重力に逆らわず、それを利用する動作で打つと
より効果的だということです。
したがって、切り替えしですぐに肩を開いて打つ我流打法では
どうしても横振りになってしまい、アウトインに降りて来るので
フェイドのオヤジ球になってしまうのです。
レイトヒティングとは最後までリリースをしないことをいうのですが
肩の開きも最後までしないタイミングで打つのです。
縦振りでVの字で落とすこと、そして肩を開かずに最後の一瞬で
ターンする(リリースと肩の開き)タイミングを覚えることで
正しいフォームであれば、思い切り振ってもスライスにはなりません。
まずは、その縦振りと引き寄せができない間はゆっくりと振り
ヘッドが戻ってくるのを待ってタイミングを合わせるしかないのです。
ワンポイントレッスンはその場で結果をださなければならないので
このような応急処置的な解決法や、ストロング・グリップなどの
対処療法しか教えてくれないのです。
ラウンド前でスコアを良くしたい、というならば応急処置が必要ですが
練習場で基礎練習をするのであれば、根本的な基本動作から
習得することがよりレベルアップする方法です。
また、体が開くとありますが、肩が先回りするだけではなく
反り返りなどで胸が上を向くとフェイスの閉めが甘くなります。
これも良く体が開くと言われる現象です。
肩の開きを多少ですが防ぐために、顔は右を向いたままインパクト
という形を取っている選手がほとんどで、
また、ヘッドアップによる浮き上がりや胸が上を向く形を防ぐためにも
顔を右に向けたまま4時半までヘッドアップ(フェイスアップ)しないことも
基本動作として重要な部分なのです。
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