Question
素振りでは、フォローもしっかり取れたスイングなのですが、
実際にボールを打つ際のスイングは、フォローが８割くらいになり、
どうしても振り切れません。
素振りのように振れ?と言われても、なぜか止まってしまうんです。
解決のヒントをお願いします。
Answer
素振りではできているということですので
ギリギリのパワーしかないということだと思います。
素振りでは１０割で本振りでは８割ということは
その２割は球の衝撃でパワーが失われているのだと思います。
その２割分のパワーを足せば、素振りと同じ位置まで
回転するのだと思いますがいかがでしょうか？
もし、そうでしたらフォームができていないということになります。
基本動作がしっかりとできていない場合に、このような現象になります。
この場合の基本動作には体重移動があります。
歩幅内で右左と体重が移動する感覚をまずつかみ、その重力を感じて
それを邪魔しないようにスイングするのです。
これが基本動作のひとつです。
さらに、高速、超高速で振る場合でも、インパクトまでの力を
いくら上げても、最後まで振り切れないことがあります。
これはトップから腰あたりまでの力を上げているだけで
それ以降は惰性で動いている状態がほとんどです。
スイングはむしろ腰の辺りから力を入れ始めると言っても良いでしょう。
落とし押し、押し込み、レイトヒティング、腰の逆回転などの
上半身の走りは、この腰から後の仕事です。
（右脚の蹴りや引き落としは肩から腰の間でも行いますが）
押し込みとはインパクト以降、４時半までしっかりと
クラブを返して、上から押さえかぶせることをいいます。
野球の押し込みはゴルフでいうとフェイスを返さないで
ただ、目標方向に押すのですが、ゴルフはフェイスを返す
という動きが必要ですので、右手が４時半で上になって
押し込むと同時に被せつけるような動きが必要です。
また、押し込み幅を大きくするために右肩を落として
右肩をできるだけ回転させた位置から右肘を完全に伸ばすのです。
そして、さらに、体重移動だけでは重量が不十分ですので
右足を突っ張って、地面を押すように体重を移動しながら
右腕を伸ばしますので、右脚、右腕が真っ直ぐに４時半で伸びて
とても大きなフォローになります。
この動作によってフォローは直線に近くなり、より方向がよくなり
また、押し込みのパワーの重量が増えて飛距離も伸びるかと思います。
次に上半身の捻転力が足りないケースです。
これはテイクバックで右に回転した上半身は、左方向に今度は逆に
回転させる力でパワーを生み出すことができます。
腰の逆回転をさせる時にはこの上半身の左回転の力が
上半身を走らせますので、その力が不足という可能性もあります。
したがって、デンデン太鼓のように腰が回りっぱなしで
手が後からついて来る打ち方をされていると
パワーを損していることになります。
また、フォローで手の速度が上がっているように見えるスイングがあります。
プロのフォローで音が出ているような振り方をしているのは
レイトヒティングによって、インパクト寸前にリリースをしていることと
もうひとつは、落とし押しの技術によってパワーを加える事にあります。
ビジネスゾーンに差し掛かった位置で右手でシャフトを地面に向けて
落として押すのです。
この場合も右足をしっかりと突っ張って体重を乗せた形で行います。
インパクト時に左足が浮く選手がいますが、この右足のツッパリが
大きく、落とし押しに使われているためです。
ちょうど、ブランコを漕ぐ時のタイミングです。
このパワーは体が目標方向に持って行かれるほど強いので
ヘンリック・ステンソンやマキロイのＤＲなど、振りに行った時のスイングは
フィニッシュでガツンとぶつかるほどの勢いで振り切れているのです。
あるいは、最近のＤＲは軽量化によって、当たり負けしている場合があります。
これは交通事故で大きなダンプと軽自動車が衝突したと考えてください。
当然、軽い軽自動車が飛ばされます。
したがって、どんなにＨＳがあっても、軽いヘッドの柔らかいシャフトだと飛ばず、
球よりも数倍重い重量が必要となってくるのです。
長尺軽量ヘッドのグニャグニャシャフトでどんどん飛距離が減っているのを
道具の進化で飛ばすんだとか、洗脳されている人が非常に多いのですが
ヘッドは重いほど飛び、シャフトは短いほどミート率が上がり、硬いほど
方向性が良いのです。
ただ、どんな振り方をしても、インパクトで球にエネルギーを取られます。
したがって、まずは基本動作ができているかどうかを確認し、それから
さらにパワーを上げるためにこれらのいろいろな技術を習得し、
しっかりと球をつぶして運ぶようなスイングにされると良いと思います。
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