2016年11月6日日曜日

ヘンリック・ステンソンの打法


Question

ヘンリックステンソンはスイングを始動する際に
一度右に体重をかけて打っています。
これはどのような効果があるのでしょうか?

あと、これをすることでスムーズな左側への体重移動が
行えるようになりと思われますか?
よろしくお願いします。


Answer

彼はタイガー打法にプラス、スタック&ティルトという
左一軸の打法を足した変則的な打法で打っています。

タイガー打法は現在アダムスコットやマキロイが採用している
もともとはタイガーウッズが有名にした打法ですが、一時期、タイガー自身が
ショーン・フォーリーというコーチを師事し、スタック・アンド・ティルトという
新しい打法に改造して打っていました。

この打法は最初から左に体重を乗せておき、テイクバックで右に体重を移動せず
ワインディングの巻上げの反動を最大に使って素早く引き落としをし、
落とし押しや押し込みなどによって飛距離を出すという打ち方をしています。

それに対し、タイガー打法はテイクバックで右に体重を乗せ、切り替えしで
左に移動しながら右脚の蹴りやツッパリによって体の回転に勢いをつけて
飛距離を出すとういスイングです。

前者はワインディングをマックスに使うために、トップでバンプのタメをする時間がなく
右に体重を乗せてから切り返すことができないので、最初から左に乗せたまま打ちます。
これによって超高速なボディーターンができるので、とても速いスイングなのですが
後者のような体重を乗せた打ち方ではないために飛距離がイマイチでした。

そこでヘンリックステンソンは、この両者の打法を混ぜ合わせたのです。
切り替えしの時間がないなら、最初から今度は右に乗せておけば良い
というアイディアで、ワインディングもマックスに入れ、しかも右から左へと
しっかりと球に体重を乗せて打つことができるようにテイクバックの前に
すでに右に体重を移動しておいてからテイクバックをしているのです。

したがって、このタイガーウッズがやった二つの打法の
両方をマスターしてからでないとヘンリックステンソン打法はできません。
初心者がやりそうなスタックアンドティルト打法ですら、真似が難しいのに、
まして、タイガー打法はもっと難易度が高く、その両方を上手く組み合わせることは
至難の技と言えるでしょう。

アマチュアが最高にできたとしても、タイガー打法の半分程度の
技を取り入れた打法でしょう。
それはあまりにも難易度が高い打法なためです。

ジュニア選手なら全てができる可能性は高いのですが
中高年のエンジョイゴルファーは基本動作に2~3の飛ばしの技を入れて
それをむしろ定着安定させることでスクラッチ程度にはなれるだけの
ショットが打てるようになるでしょう。

ただ、そこまで行けるかどうかも全く分かりません。
とりあえずそこに行けてからその先のことは考えましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=kDFoIS7gXiE

https://www.youtube.com/watch?v=WRgKHFiwH00



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