Question
ゴルフスイングでどうしても理解できない点があります。
プロゴルファーのスイング動画を見るとアドレスで構えたグリップの位置
(地面からの高さ)はテークバックした後インパクト時は、
アドレス時のグリップ位置よりも「高い位置」でインパクトしています。
つまり頭・顔の位置は殆ど変わらない状態で、
グリップだけはアドレスとは違う位置でインパクトしています。
スイングするとクラブの重みで、アドレス時の手首の「折れ」がインパクト時は
「伸びる」のは理解できますが、その変化を体のどの部分で調整して
ボールをクリーンにヒットしているのでしょうか?
Answer
ご質問の内容は、アドレスではアームシャフト角は大体160度程度で
インパクトでは175~180度に伸びて打つ打法の事だと思います。
これはインパクト時には左手首をフルアンコックし、完全に伸ばしきって
遠心力で伸びるのを止めずに、超高速のHSに適応した形です。
確かに手の高さや位置が違いますが、その調整は左の肩で行います。
左肩の位置が高くなり、長さの調整を行っています。
また、ハンドファーストで調整しても良いことですが
肩の先回りや起き上がりで調整している人もいます。
本来、理想は左肩は先回りするのではなく吊り上げです。
左の肩が左耳に近づいた形です。
これは軸をズラさずに肩だけ持ち上げるというものです。
インパクトでは腰は40度、肩は20度先回りさせろ、などと指導している
レッスンプロもいますが、インパクト時は肩はスクエアが一番タイミング的に
力が入る形であり、方向が良くなるのです。
また、オーソドックス打法では肩は背骨に対して直角に回せという物ですので、
これも三軌道が一面化しないために超高速には向いていません。
オーソドックスな打法では、インパクトはアドレスの再現として
元にあった位置に手を戻すので寸法の誤差が出ませんが、
ハンドアップにしてフルアンコックをし、アームシャフト角を伸ばすと
肩からヘッドまでの長さが長くなります。
この分はまず第一にウッドで左に球を置いたとしてもダウンブローに打てる
というメリットがあり、起き上がりで調整するのは好ましくありません。
アイアンなどはハンドファート度を上げて、構えた時には4度立てて立ち、
打つ時には8度ロフトを立てるというのがタイガーウッズです。
ここまでハンドファーストにできる人は欧米のトッププロでもほとんどいませんが
気持ちとしてはそのくらいにハンドファーストにする積りで仕上げると良いでしょう。
起き上がりで帳尻を合わせている人は、インパクトでは腰が前に出て
持ち上げるような掬い打ちをすることが多いのですが、これではインパクトで
体を弓の形にできないために、体全体の張りが使えません。
この弓効果はバンプのタメを組み合わせると、ちょうどトランプの上下をつまんで
つぶしていくと、トランプが曲がって、途中でピューンと飛び出るような
張りの力で飛ばす効果があります。
それに対し、起き上がりはダフりを警戒してか、大根抜きのスタイルで
持ち上げようとして軸がブレることになります。
やはり軸は固定することで、より正確に安定度をアップできるのです。
昔のオーソドックスなインサイドン打法では、インパクト時のアームシャフト角は
アドレス時の再現だとして、遠心力でヘッドが遠回りしようとするのを
無理やりに伸びないようにして打っていました。
その当時の飛距離ではこれでも良かったのですが、280Yを超え
今や300Yを超える飛距離を出さなければならなくなった時代には
この打法には限界が来てしまったのです。
DRイプスが多発した原因が長尺やこの打法の限界にあるのかも知れません。
超高速時代には、この遠心力によってアームシャフト角が伸びるという現象を
逆に利用し、先に延ばして伸びきったところで打つというのがコンセプトです。
したがって、長さ調整がよりし易く、超高速で振りに行っても対応できるのです。
ただ、デメリットはアドレス時の体勢に戻せないことで、インパクトの正しい弓の形で
打ちにくくなることがありますので、打つ前にインパクトの形を作って確認し
それからテイクバックするようにすると良いでしょう。
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