2017年3月12日日曜日

バックスピンをかけるには(中、上級者用)


Question

バックスピンをかけるにはどういう打ち方をしたらいいですか?


Answer

ご質問は恐らく、グリーン上においてバックスピンで球を戻すことだと思います。
プロのトーナメントなどでは、ショートアイアンの距離からのアプローチは
面白いように球がグリーン上で踊ります。

跳ね上がったり、戻ったりで生きているように見えるものです。
これはそれなりの打ち方があるのですが、まだ条件があります。

まず、クラブなのですが、スイートスポットが狭いMBか
ハーフキャベティーであること、
そして、グリーンがある程度柔らかい事ですが、通常のグリーンは
柔らかくなっており、大会などの設定の時だけ硬くしています。

また、球がスピン系である事と一番大切なのはダウンブローに打つことです。
ダインブローとは最下点の前数センチの位置で打って、
縦に擦って球を回すことです。

これには溝と球の表面の摩擦度も関係してきますが、最下点の手前ほど
また、HSや重量が大きいほどバックスピンは良く掛かります。
したがって、女子プロではバックスピンで戻せる選手は少数派です。

このダウンブローで打ち込むと大きなターフが取れます。
いわゆる「ぞうり」といわれるような芝の固まりや、FWが硬い場合には
ちぎれて芝がバラバラになって飛び散ります。

あまり地面が硬いと打ち込めませんのでバックスピンはあまり掛かりません。
また、ラフなどで草がフェイスと球の間に入るとスピンは掛からなくなります。

球とフェイスが接触している時間はほんのわずかです。
この間に球がつぶれて、その間にヘッドが降下するのでスピンが掛かるのです。

違法クラブは誰でもバックスピンが掛かることもあります。
それは溝にトリックがあるのです。
溝には規定があるのですが、溝の幅や形状を変えることによって
よりスピンが掛かるように作られた物もあるのです。

バックスピンのメリットはグリーンの中央を狙えることが一つと
もう一つはカップインを一打で二回狙えることです。

落下地点はピンの手前なのですが、カップ付近を通過して、そこから
また戻って来てカップインすることもあるからです。

そして、中央に落として右手前、左手前、右奥、左奥と
自在に転がる方向を出すことができます。
これはサイドスピンとの両方を入れることで方向が変わるのです。

また、競技用の硬いグリーンでは普通のグリーンでは戻るほどバックスピンが
掛かっていないとほとんど止まらずにこぼれてしまいます。

プロは当然バックスピンが掛かる打ち方ができないと
試合ではスコアメイクすることができません。
この硬いグリーンに合った打ち方ができないとスコアが安定しないのです。

硬いグリーンでは止められて、柔らかいグリーンではバックススピンで戻す、
あるいはコントロールショットで飛距離やスピン量をコントロールして
ただ止めるだけ、といった引き出しが必要という事です。

ゴルフがより高度になり、より楽しめるのは、競技ゴルフで
グリーンの硬さの設定の違いに合わせた打ち方ができるレベルになるからです。
緻密な計算と技術によってバーディーを取りに行く内容になる事を
目標に頑張ってください。



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