Question
真っすぐテークバックしなくてもいいんですか?
ゴルフ歴20年、平均スコアー90を少し切るくらいの50歳過ぎです。
20年くらい前のゴルフを習い始めのころ
テークバックの30cmは真っすぐ引く意識で、と習ったので
今までのスイングはテークバックの30cm位を真っすぐ引く振り方でしたが、
新しいスイングは真っすぐ引く意識を捨てて
最初から丸くテークバックする意識(上から見た時にクラブ軌道が
円になるような意識、グリップが体の近くを沿うように丸く振る感じ)
にして振ると飛距離が出だしました。
コース平坦無風、いい当たりで230ヤードから250ヤード近くに伸びました。
キャリーは10ヤードアップでランも10ヤードアップという感じで、
強い力のある球が打て出した実感があります。
自分の中の違和感としては、ドライバーの場合、
トップでクラブシャフトが右肩の上くらいだったものが
肩よりも外に出てしまっている感じ、タイミングがズレたら
強烈な引っ掛けが出そう、縦振りから横振りになった感じ、などです。
球筋はもともとドローボールですがそれが強くなりフックボールになった感じです。
今度コースで試してみようと思いますがこのスイングはどうでしょうか?
距離が出るのでコースで大きく崩れなければこのスイングに変えていこうと思います。
Answer
前の軌道はまずまっすぐ後ろに30cmほど引いていた分
アップライトに上がっていたのでしょう。
それを改造して最初からインサイドに上げる分だけ
フラット軌道になったのだと思います。
そのため、トップの手の位置が後ろになり、肩が良く
回るようになったと考えられます。
これによって、より最新の打法に近づいたのだと思います。
球質も変わったとのことですので、考えられることは
この肩が良く回るようになった事と、効率が良くなった事です。
どれほどアップライトだったのかは分かりませんが、
テイクバックで30cmまっすぐに引けというのは中期頃の指導内容でしたので
恐らくジャックにクラウス時代の耳と肩の間に上げるトップだったと考えられます。
これは落下力を使いますので、引き落としが正確に出来る人であれば
その落下力を十分に活用できるのですが、恐らく飛距離から言って
それができていなかったのだと思います。
したがって、肩は水平に回り、腕は縦になってピストンの原理で
力が十分に使えていなかったという効率の問題があったと思います。
高い前の位置に上がったので、肩も十分に回っておらず、
トップのシャフトも水平まで深くなっていなかったのかも知れません。
また、最初の30cmですが、これはもともと肩が良く回るようにと考案された
動きですが、軸が背骨になっていないとこの効率も良くありません。
結局、以前のスイングでは肩がしっかりと回っていなかったのが
最初から円でインサイドに引くことで、たまたま肩が良く回るようになった
と考えるのが妥当でしょう。
90程度で回るゴルファーの場合、次の日にはまた飛距離が変わったり
日替わりでスイングが違っていたりすることもあり、一概にフラット軌道だから
飛距離が伸びたとも言えないのが現状です。
恐らく質問者さんは過去20年の間に、ブレたりズレたりの
アバウトなスイングを常にされて来たのではないでしょうか?
これが原因で90程度なのかも知れません。
スイングで一番大切なのはヘッドの軌道です。
このヘッドがどこを通って、どう動いて球に当たるのか
ご自身でしっかりと把握されているでしょうか?
また、20年間同じテイクバックで定着していたものを改造するというのは、
さらに最低3年はミスが増えてスコアは落ちるでしょう。
その新しい動作が定着するまではスコアは良くなりませんので
それでまた違うところを改造したりするとどんどん崩れて
生涯100が切れないというエンジョイゴルファーで終わってしまいます。
今回はたまたま効率が良くなったために飛距離が伸びたのだと思いますので
その軌道を動画で撮って、それを基準に調整すると良いでしょう。
これからしばらくは毎日でもその軌道はズレますので、
どこへ戻すのかという基準です。
いずれにせよ、ゴルフはいくらでも遠回りします。
無駄球を打たないようにズレやブレを修正する基点を決め、
その点と点を結んだ軌道で毎回同じスイングをすることが大切です。
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